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【サイコス社長 青葉哲郎 第4回 世界で5億人が利用、Facebookは日本で成功するか】

 

 世界で5億人が利用するFacebook(フェイスブック)。年明けゴールドマンサックスほかが5億ドル出資し、時価総額は500億ドルになった。CEOのマーク・ザッカーバーグは26歳で、総資産は69億ドル、米IT長者番付でスティーブ・ジョブズを抜く。このFacebookをテーマにした「ソーシャル・ネットワーク」という映画も公開されて(日本では1月15日から)、ネット業界のみならずたいへん話題となっている。

 世界のインターネット人口約20億人弱のうち、5億人(約25%)がFacebookを利用していると考えればその凄さがわかってもらえるかと思う。国別にみると、米国、英国ではすでに50%以上、フランスでも50%近くに普及しているのだ。

 Facebookがこれまで多くの人に受け入れられた経緯を簡単におさらいしたい。Facebook は2004年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが創業。当初は、ハーバード大学の学生が交流を図るために作られた。その後、徐々に全米の学生に開放され、2006年9月には一般開放されて、誰でも利用できるようになり、先行するMyspaceなどを追い抜いて世界最大規模のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)となった。

 米国版のmixiでしょ、という知識レベルではまずい。mixiとの決定的な違いは、「リアルピープル・リアルコネクション」という実名でのつながりをそのままインターネット上で展開する特長があるということだ。アメリカにもMySpaceというSNSがあり、Facebook は後発のサイトだったが、MySpaceよりも急激にユーザーを増やした。「裏を返せば、多くの人が実名でのつながりを求めているのではないか」と創業者も述べている。

 5億人が集まる「場所」は、マーケティングプラットフォームとして注目度が高い。実機能として国、性別、年齢、興味関心を絞った広告を即時配信できるシステムも備えている。またその規模に注目が集まるFacebookだが、ユーザー1人当たりのアクティビティが多いことがマーケッターから一目置かれる理由だ。1人当たりの月間利用時間は平均6時間で、Googleの約4.5倍。Facebook上の友達は平均130人いて、月8人の友達にリクエストを送り、80のコミュニティ、グループ、イベントに参加し、毎月90コンテンツをアップしている。

 つまり企業が消費者と接点を持つ場としてもFacebookは魅力的というわけだ。企業も公式ページとしてFacebook上に「ファンページ」を無料開設でき、情報発信とファンとのコミュニケーションが可能だ。Twitterのような1対1のやり取りではなく、企業のコメントに、ファンの返信コメントが一覧になるため、情報の網羅性が高く、使い勝手が良い。また性別、年代、言語、アクティブファン数、一日のいいね!の数など、ユーザー分析機能も備えており、リアルタイムでユーザーの反応をうかがうこともできる。すでに米スターバックスのファンページには、1500万人のユーザーがファン登録し、そこでは企業サイトと同様の機能がFacebook上で実現され、顧客満足に応えている。

 もし一人のユーザーが、一瞬にして130人もの人に自社製品を紹介してくれて、その130人がまたその友達に紹介してくれたならば…しかもその連鎖反応はすべて無償だとしたら…バイラル=ウイルスのように広がっていく効果、それがまさにいま業界の注目を浴びている理由だ。

 これだけ世界で成功しているFacebookだが、実は日本ではまだ普及しておらず、利用者は200万人程度、わずか普及率2%。まだ2%と考えるか、これから大きく伸びると考えるか。遅かれ早かれ多くの日本企業にとってFacebook対策を検討する年になるだろう。

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