XXIO7 -ゴルフの”常識”に挑んだ男たち。

写真:SRIスポーツ 経営企画室主査 川見 洋史

2世代先のモデルを作る

 2000年の初代発売以降、12年連続売り上げナンバー1*を誇るブランド、『ゼクシオ』。2年に1度のモデルチェンジは、『ゼクシオ』ファンならずとも注目を集めてきた。

 だが、SRIスポーツ経営企画室主査(ゴルフクラブ商品企画)の川見洋史には危機感があった。

 「08年の反発規制で高反発クラブが使えなくなったことで、買い替えてもあまり差がないんじゃないかという思いをゴルファーが持ちつつあるのが見えてきました」

 冷え込む買い替えマインド。それは、日本一売れているクラブであっても例外ではない。川見は決断した。
「次のモデルではなく、その次のモデルを開発しよう。さらにその先の未来を目指そう」

 「その次のモデル」、すなわち8代目クラスの性能を求めた『ゼクシオ セブン』。商品開発部(ゴルフクラブ開発担当)の杉本靖司たち技術スタッフの挑戦が始まった。

 「『体感できる性能差』が僕らの合言葉。そこを目標にずっとやってきて、技術的にはなんとか7ヤードいけるようになって、やっとOKをもらえました」

 前モデル比7ヤードの飛距離アップを実現した『ゼクシオ セブン』だが、まず目を引くのが長さ。5代目は45.75インチ、6代目は46インチと長尺化していたが、『ゼクシオ セブン』は45.5インチと短い。

 「『ゼクシオ』は反発規制以降、さらにヘッドの重心やシャフト剛性の設計に力を入れてきましたが、同時にクラブを長く、軽くして飛距離を出すということもやってきました。でも、そろそろデメリットも生じてきているかなと。2世代先というからには、今までの発想ではダメ。短くできればいいなというのは頭の隅にはありました」(川見)

シャフトの重心位置をグリップ側(手元)に

 確かに、長尺クラブでは方向性やミート率の悪化が避けられない。短くすれば改善はできるが、当然ヘッドスピードは減速する。「短くして飛ばす」。矛盾を両立させる答えが、シャフトの重心設計にあった。

*矢野経済研究所調べの全国主要小売店店頭販売実績集計(2000年~11年8月実績まで)においてサブブランド別ウッド、アイアン合計金額において年間売り上げ12年連続NO.1

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