国の新成長戦略で位置づけられた国家プロジェクトの一つ「環境未来都市」構想。環境や高齢化問題に対応する次世代のまちづくりとして、国内外へその成果を発信していく先進モデル都市に、北九州市は選ばれた(2011年12月)。もとより同市は「環境首都」を目指し、産学民官挙げての環境産業育成への取り組みを加速させてきた。その原動力となったのが、市民の運動から始まった公害克服の経験であり、ものづくり技術の蓄積と人材育成、そしてアジアを中心とした海外への環境貢献の歴史である。また、産業都市が抱える関連産業従事者の高齢化等の問題。政令指定都市のなかでも同市の高齢化率はトップであり、早くからその対策には着手していた。公害と高齢化は近未来のアジアの姿でもあり、これらの課題に先行して取り組んできた北九州市は、課題解決の先進モデルとして大きなアドバンテージを持っている。「環境」「超高齢化」「国際化」などの課題に取り組むことで、人(市民)を中心に新たな価値を創造し、「誰もが暮らしたいまち」「誰もが活力あるまち」の実現としての「環境未来都市」を目指す北九州市。公害のまちから「環境未来都市」へ。並はずれた〝変化する力〞を持ち合わせる北九州市の取り組みと未来像を追う。