ダイヤモンド・オンライン プラス | [特別広告企画]真夏でも上着を脱がないビジネススタイルの極意とは? クールビズの新基準。

夏期の軽装化キャンペーンとして今夏で10年目を迎えるクールビズだが、残念ながらここ数年はビジネスシーンにおけるルールとマナーを超えた服装の乱れが目立つ。クールビズスタイルは暑さをしのぐべく、やみくもに軽快な着こなしをすれば完結するわけではない。同僚であろうと取引先であろうと、周囲のビジネスパートナーにも不快感を与えずに、共に爽快に夏のビジネスを乗り切る深慮も欠かせないはずだ。そのためにセンスはいらない。必要なのはスーツかジャケットかは問わずとも1枚の上着と、それを着合わせるための知恵とアイテムを見極める選択眼。社会性あるビジネスマンの一人として本特集をぜひ参考にされたい。

プロフィール

はやし・しんろう
1954年東京生まれ。日本初の本格男性誌『メンズクラブ』や『ジェントリー』など、正統派ファッション誌の編集長を歴任。ファッションやライフスタイルにわたる経験や見識を生かして雑誌や新聞に寄稿し、現在は服飾評論家として活動している。

 毎年のことではあるけれど、イマイマしい日本の夏がやって来る。

 7月はまだいい。体力も気力も少しは余裕があるし、生ビールやスパークリングなんぞをやる楽しみで夕方が待ち遠しい。

 ところが8月に入ったらもうダメだ。お盆休みのおかげで仕事はたまり、疲れた体にむち打っての外歩き。その暑さの堪えることといったら……。せめて服装ぐらい涼しいものでなければやってられない!というのが日本のビジネスマン共通のボヤキだろう。

 そこでクールビズである。

TPOを意識して、ワンパターンから脱却されよ 林 信朗

イラスト

 制度スタートから10年を迎え、定着したように見えるクールビズだが、ぼくには「単にネクタイ取って上着脱いだだけじゃん」と見えなくもない。上着を脱いだわけだから涼しさは格段とアップした。しかしビジネスウエアとしてのフォーマル感はどうか、おしゃれ感はどうか。いつでもどこでも半袖シャツにスラックスでは、なんというか、気持ちがリフレッシュしないではないか。

 たとえ真夏であってもビジネスウェアである限りは、仕事の目的に合ったフォーマルさが求められる。いわゆるTPOだが、それを意識すると、このワンパターンから脱却できる。精神的にもずっとメリハリがついてよい。

 例えば重要な商談やプレゼン、クライアントとの初顔合わせ。フォーマル度が一番求められるときだ。こういうときはスーツの出番である。サマーウールのプレスが効いたグレースーツが最良のチョイス。通気性や透湿性を高める加工を施したウール素材ならさらに実用的。言うまでもないが、ネクタイを欠くことがあってはならない。

 ここで注意をしたいのは相手に暑苦しい印象を与えてはならないという点だ。シャツは麻の混紡など見た目にもさらっとした素材のものを。そしてネクタイは地の色が明るめのものを選ぶ。着用する前日から風通しの良い所で乾して、湿気と臭いを飛ばそう。朝、袖を通す前にも消臭スプレイをシュッ。先方に女性がいる場合、匂いには徹底的に気を使わなければならない。

イラスト

 それなりに付き合いの確立した取引先や共同で仕事に当たる協力会社とのミーティングのときはジャケットスタイルにチェンジ。ネクタイをするかしないかは、ミーティングの重要度、相手側出席者のランクなどに合わせて柔軟に決めればよい。カジュアルなブレストのときなど、わざわざタイをしてくつろいだムードを壊すことはない。

 問題はジャケットの色と素材だ。ありとあらゆる選択が可能だが、ぼくはやはりネイビーカラーが最もビジネス向きであると思う。サマーウールのもので裏地のあるもの、ないものをそろえればよい。むろん前者の方がフォーマル度は高い。ネイビーのコットンスーツも上下別々で着用できて便利だ。コットンの粗野な質感がミドルエイジの方には若々しい、アクティブな印象をプラスする。

 一日社内での事務、内部だけでの打ち合わせなど、ドレスアップの必要がない日は、それこそ長袖、半袖のシャツまたはポロシャツとスラックスというミニマムスタイルでいい。

 シャツは通気性がアップした新素材のものを。防臭加工がしてあれば言うことはない。

 時々、いかにも洗いざらしの、微妙にシワのよったシャツを着ている人を見掛けることがあるが、あれはダレている印象を与える。シャツにプレッシングは絶対必要条件だと心得てほしい。

 ポロシャツも年々人気上昇中だ。細身のウールあるいはコットンのパンツと合わせれば清潔感あふれ、しかもモダンだ。最近はタイドアップできるタイプも登場し、それがまたジャケットにぴったり合うのだ。

 服装を切り替えることで、気分も切り替えられ、好感度もアップする。長く暑い日本の夏を乗り切るためにはクールビズにもこういう頭脳プレーが絶対必要である!

週刊ダイヤモンド 2014年COOL-BIZ特集 協賛企業
東京シャツ
now loading...
Diamond Style online TOP PAGE

「週刊ダイヤモンド」2014年5月31日号も併せてご参照ください
※この特集の情報は2014年5月26日現在のものです

最新号を購入する

ダイヤモンド・オンライン プラス