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3つの「酵素」がカギ、「リビングフード」で食の不安に克つ

 先ごろ、吉野家HDが購入した米国産牛肉に、BSE危険部位の脊柱が混入していた問題が明るみに出た。先に勃発した中国産餃子の問題では日本中を震撼させる事態に発展したが、度重なる騒動で、日本の食の安全が改めて危惧される格好となった。

 そんな社会問題を背景に、最近「リビングフード」という食のあり方が注目されつつあることをご存知だろうか? 

 リビングフードとは、文字通り“生きている食べ物”のこと。最新の栄養学に基づき、生野菜や果物、海藻やナッツ類、発酵食品などの植物性食材を摂取する一方、肉や魚などの動物性たんぱく質は一切採り入れない。

 このリビングフードはアメリカ生まれ。数々の効用が科学的に実証されているが、最大の効果は「酵素」を生きたまま摂取できることにある。

 1985年、米国のエドワード・ハウエル医学博士が酵素栄養学を確立。酵素には、消化を助ける「消化酵素」、新陳代謝を促す「代謝酵素」、植物性食材に含まれる「食物酵素」の三大酵素があるが、これらは身体の生命活動に不可欠である。しかし、酵素は熱に弱く、約47度以上で加熱すると壊れてしまうため、火を使わず、加熱・加工せずにそのまま摂取する「リビングフード」の考え方が生まれたのである。

 似たような健康食に「マクロビオティック」がある。

 これは、日本の伝統食に近い玄米菜食で、歌手のマドンナやハリウッドのトップ女優たちが採用していることでも知られている。「一物全体」(皮や根まで全部食べる)や「身土不二」(土地の旬の物を食べる)を基本としており、日本でも1990年代に火が点いた。

 しかし、このマクロビオティックにも欠落しているのが「酵素」で、リビングフードはさらに一歩進んだ食事法といえよう。

 また、いわゆる「ベジタリアン料理」も、火を使うことで酵素を破壊してしまうことがあるので、リビングフードは一線を画すものだ。

 このリビングフードのさらなる魅力は、アンチエイジングや体質改善にも抜群の効果を示すということだ。デトックス効果があり、肌をみずみずしく保つほか、アトピーや便秘、疲労などにも効果的だという。

 こうして、欧米を中心に「リビングフーディスト」が爆発的に増えているのだが、日本でも「日本リビングフード協会」が設立され、3年前から日本で初めての料理教室を主宰している。

 同協会では、リビングフードを「美と健康を追求するための美しく効率的な食のスタイル」と位置づけており、食を通した健康的なライフスタイルを提唱しているのだ。

 21世紀、両極化する食のあり方を眺めるにつけ、一消費者として、深く考えさせられるのは筆者だけではないだろう。

(田島薫)

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