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高まる自転車熱で、スーツ感覚の通勤用サイクルウェアが登場

 エコ&健康志向に加え、ガソリンの高騰などを背景にヒートアップする「自転車熱」。それぞれのライフスタイルに自転車を取り入れようとする動きが急加速している。ビジネスパーソンにとって、「ライフスタイルに自転車を取り入れる」となると――そう、もっとも手っ取り早いのが、「通勤」。

 そもそも、自転車は、都会生活での移動に便利な乗り物だ。満員電車からは解放されるし、渋滞に煩わされることもない。メタボ対策のためのトレーニングにもなる。イイことずくめ――なのだが、ここで気になるのは、「服装」だ。

 自転車、とくに人気急上昇のロードレーサーのライディングには、安全性や快適性を考慮すると、サイクル専用ウェアを着るのがもっともよい。しかし、ある程度カジュアルな服装が許されている会社でも、安全確保のための鮮やかなカラー、スポーツテイスト全開のウェアではさすが人目を憚るし、汗も気がかり。出社後に着替えるとなると、これが意外に煩わしいものだ。

ZIP JKT
AlexanderLeeChangの「ZIP JKT」。パンツをセットアップし、インナーを変えるとビジネスシーンにも活用できそうだ。

 このようなニーズをファッション業界が見逃すわけがない。この秋、ジャケットライクなスタイル、スーツ感覚で着こなせるサイクルウェアを複数のブランドが発表。話題を集めそうだ。

 まず、ご紹介するのが、同名デザイナーのシグネチャーブランド、Alexander(アレキサンダー)LeeChang(リーチャン)の「ZIP JKT」(ジャケット)「POLY PT」(パンツ)のセットアップスーツ。撥水性と柔軟性をもつ素材を使い、立体裁断でライディングポジションも楽にとれる。雨の日、寒い日のライディングのために、取り外し可能なフードも内蔵。また、暗色のセットアップ着用の際の夜間の安全確保をはかるために、襟裏には光を反射するリフレクターも装備している。フロント部分のWジッパーを閉めると「キッチリ感」から一変、タウンウェアとしても活躍する多機能ぶりも魅力だ。

 さらに、メンズカジュアルブランド「TABLOID NEWS(タブロイド・ニュース)」も、サイクルウェアの新ブランド「ROTATOPR(ローテイト)」とのコラボレーションでスーツ仕様のウェアを発表。こちらも襟裏にリフレクターを内蔵。ストレッチ性のあるジャージ素材で、シルエットの美しさ、高級感と動きやすさを両立した点がウリだ。

 元々、ヨーロッパの人々のライフスタイルに深く入り込んでいる自転車。そのせいか、ファッション業界には自転車好きが多いと言われ、多様なニーズを意識したサイクルウェアのハイブリッド化はますます進むと思われる。トレンドを先取りして、想像以上に使いでがありそうなスーツタイプのサイクルウェアを試してみてはいかがだろうか? おっと、その前にロードレーサーを購入しなくては!

(梅村 千恵)

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