【第3回】 2007年12月17日
倉重光雄
ジブラルタ生命保険 代表取締役社長兼CEO
強い危機意識の下に経営者と社員が一体になり、多くの犠牲を払い、見事V字回復を果たしても、それが一服したとたん、なぜか失速してしまう例が多い。新たな成長を目指すためのマネジメントとはいかにあるべきか。
和魂洋才マネジメントで事業再建
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| 大阪大学理学部卒業。全国共済農業協同組合連合会を経て、1991年プレデンシャル生命保険に入社、数理部部長を経て執行役員。2005年取締役、2006年ジブラルタ生命保険代表取締役社長、2007年現職に就任、社団法人日本アクチュアリー会理事を兼ねる。 |
ジブラルタ生命保険は2001年4月、前年に経営破綻した協栄生命保険の業務を継承し、営業を開始した。再生を支援したのは、アメリカ最大級の金融サービス機関プルデンシャル ファイナンシャルである。
初代社長の前田一雄(現プルデンシャル生命保険会社代表取締役会長)は、プルデンシャル・グループの信用力やノウハウを有効に活用し、ポートフォリオの組み直し等による財務の健全化と、信頼の確保に邁進してきた。
旧協栄生命は、リスクを省みない商品の多売から経営破綻に陥ったとはいえ、日本教育公務員弘済会をはじめ全国商工会連合会、日本食品衛生協会など全国組織を持つ団体との間に、素晴らしい提携関係を長年にわたって築き上げていた。前田は、そのネットワーク基盤を損なうことなく経営を再建するため、旧社の営業社員を大切にしながら、営業の手法や仕組みにプルデンシャル流の新しい力を吹き込んだ。
この和魂洋才型マネジメントが、急速な業績回復の原動力となった。2006年3月期には、営業権償却を完了し、収益への下方圧力からついに解放された。ソルベンシー・マージン比率(保険会社の「支払い余力行政監査上の指標)も1124.5%(2006年9月末)と、いまでは日本有数の安」に関する全性を誇る保険会社である。
こうして再建の第1幕が下り、いよいよ成長の第2幕へ。その転換の舵取りを託され、2006年7月、私は新社長に就任した。
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独自の戦略や商品開発などで注目されている日本企業のトップたちに、毎回単独インタビュー。彼らの「経営哲学」「戦略」「強み」を読み解いていく。
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