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デジタル流行通信 戸田覚

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「多機能ケータイ王国」日本の危機!
米国の現状に日本の明日を見た

 縦横に開く機能を見せると、それだけでも大勢が驚く。液晶部分が横にスライドする端末を持ってきたら、もっと驚くだろう。

 さらに、日本では最新の端末の多くがワンセグを視聴でき、かつ録画までできることを説明すると、誰もが口を揃えて「ワーォ!」と驚愕の表情を見せる。

 日本で携帯電話が加速度的にリッチになったのは、移動手段が電車であることも一因だろう。電車内でコンテンツを楽しみたいのだ。車社会の米国では、運転中にコンテンツを楽しむのは無理だ。代わりにBluetoothのワイヤレスヘッドセットが普及している。

 だからといって彼らがテレビを見ないかと言えば、そうではない。バーなどでスポーツ中継を見ながら騒ぐ国である。有料放送が多いだけに、簡単に携帯で見られるようにはならないだろうが、ほとんどの人が「私の携帯でもテレビを見たい」と言っていた。

 日本では、実際にワンセグを視聴しているシーンをあまり見かけないが、米国で普及すれば、多くのユーザーが使いそうだ。何しろ、あちらでは、携帯を取り巻くマナーが日本とは大きく違う。ソコソコ高級なレストランでも、電話をしながら食事をしているのだ。テーブルで通話するだけでなく、しゃべりながらご飯を食べているのである。

日本は今後も携帯開発力で
世界一を維持できるか

 今回の出張で、米国では、携帯端末のバリエーションが少なく、選ぶ楽しさが失われているように思えた。端末の種類は多いが、キーボード付きか本体サイズくらいしか選びようがないのだ。そこに登場したiPhoneが魅力的に見えるのは当然だろう。

画像
P905iはワールドワイドで使える端末。海外でも電源を入れるだけでそのまま使える。とにかく便利だ。

 だが、日本では、多くのメーカーが機能をてんこ盛りにした端末でしのぎを削ってきた。その結果、「世界一」といわれる端末がリアルに普及しているのだ。

 ところが、ここへきて、三菱電機の撤退や、ソニー・エリクソンのドコモ向け端末の供給見直しが報じられている。

 いよいよ、携帯電話もネタ切れなのか。カメラからワンセグまで、通話以外の用途で売り続けてきた日本の端末も、先が見えなくなってきた感が強い。世界一の端末開発力を維持するためにも、もっと頑張って欲しいところだ。

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著者プロフィール

戸田覚

株式会社アバンギャルド/株式会社戸田覚事務所代表取締役。1963年生まれのビジネス書作家。IT、プレゼン、セールス、企画書、仕事術などが主なテーマで著書累計100冊。連載はWebと雑誌を合わせて24本。テレビ・ラジオの出演も数多い。また、執筆者になる人材を育てる「戸田覚塾」も運営。最新情報はブログにて。http://www.toda-j.com/weblog/

この連載について

PC、携帯、家電、ウェブ、ITサービス、ITソリューションなど、デジモノ&IT全般にかかわる最新トレンドを、ビジネス作家・戸田覚が毎回鋭い視点でレポートしていくコラム。

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