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「ウツ」が治るとは、元に戻ることではない――新しく生まれ直す“第2の誕生”

うつは治らない、再発しやすいという誤解があちらこちらでささやかれています。今回は、治る=元の状態に戻ると捉えるのではなく、新しく生まれ変わる「第2の誕生」のお話をしようと思います。

(最終回/2009年09月17日)

なぜ自分を傷つけてしまうのか?――新しい「ウツ」に見られる自傷や過食の病理

近年新しく「うつ」と呼ばれるようになった病態(第5回参照)の中には、リストカッティング(手首自傷)などの自傷行為や、過食・嘔吐などの摂食障害を伴うタイプも存在します。

(第23回/2009年09月03日)

「努力」に価値を置く危険性――「ウツ」を生み出す精神的母体

「努力することにこそ価値がある」という考え方は、日本人の精神性に奥深く浸透しているものの1つ。しかし「うつ」に苦しむ人々の多くは、発症以前には人並み以上に「努力」を重ねてきた歴史を持っているものです。

(第22回/2009年08月20日)

パニック障害と「ウツ」――“いま”を生きづらい現代人への警鐘

突然、強い不安とともに動悸や息苦しさ、冷汗、吐気などの発作(パニック発作)におそわれるパニック障害は、現代において「うつ」と同様、多くの方々が悩んでいる問題です。

(第21回/2009年08月06日)

「自信が持てない」―現代の「ウツ」に潜む悩み

「自信が持てない」「自分のことが認められない」といった問題は、現代の「うつ」を考えるうえで、どうしても避けて通れない重要なテーマです。今回は、この「自信」ということをめぐって考えてみましょう。

(第20回/2009年07月23日)

“何もしない時間”は無駄なのか?――「ウツ」を引き起こす「有意義」という言葉

現在の社会では、何につけても効率が優先され、「有意義」に過ごすべきだという強迫観念がある。この「有意義」という病に取りつかれてしまった私たち現代人と「うつ」の関係について考えてみたい。

(第19回/2009年07月09日)

「逃げる」のは悪いこと?―ウツの人にもよく向けられる精神論

日本人の好きな精神論の1つ「逃げてはならない」という考え方が、「うつ」の状態を「逃げ」と見たり、本人自身も自責の念にとらわれてしまったりすることもある。今回は、この「逃げ」について考えてみましょう。

(第18回/2009年06月25日)

「ウツ」の人には余計なひとこと?―外出や運動のすすめ

「うつ」状態で療養をしていると「ちょっとは身体を動かさないと!」というアドバイスを周りから受けることがよくあるようです。しかし患者さんにとっては、かなりの負担に感じてしまう場合が少なくありません。

(第17回/2009年06月11日)

もはや「ウツ」の人に限らない―「何をやりたいのかわからない」現代人の悩み

「うつ」が本格的に悪化しますと、人は「何もできない」状態に陥ってしまいます。たとえ療養に入っても、はじめのうちは「動けない」自分を責めながら「身体」だけを休ませるような過ごし方になりがちです。

(第16回/2009年05月28日)

間違っていませんか?―「ウツ」の人への接し方

「うつ」で療養中の人に対し、周囲が「励ましてはならない」など単発のマニュアルに従っても、表面的なものに終わってしまうことが多いようです。表面的でない接し方にはどんなことが大切なのか、考えてみましょう。

(第15回/2009年05月13日)

「試し出社」で会社アレルギーは消える?―ウツ休職者の段階的復帰プログラムの問題点

「うつ」で療養されていた方が職場復帰する際に、段階的な復帰プログラムが用いられることが多いようです。しかし実際には、常にこのアプローチがうまくいくとは限らず、挫折してしまうケースも少なくありません。

(第14回/2009年04月23日)

病は気から?――「ウツ」は“闘って”治るものなのか?

一般的に現代人は、何らかの病気にかかると、「闘って克服すべきだ」と考える傾向があります。今回は、「病を克服せねば」という考え方が、回復を妨げてしまう側面をもっていることについて考えたいと思います。

(第13回/2009年04月09日)

「ウツ」になりやすいタイプに“異変”も ――「ウツ」と「性格」の関係とは?

「うつ」状態が起こる要因の1つに、もともとの「性格」があります。今回は、「うつ」に陥りやすい性格とはどんなものなのか、そのような性格は変えることができるのか、というテーマを考えてみたいと思います。

(第12回/2009年03月26日)

なぜ、「死にたい」と思うのか?――「ウツ」と「自殺」の関係

自殺は「うつ」における最大のリスクであり、社会問題にもなっています。非常に重いテーマではありますが、「うつ」を考える上で、決して避けて通れないこの問題について、今回は真正面から考えてみたいと思います。

(第11回/2009年03月12日)

クスリに頼るのは悪いこと?――「抗うつ薬」の効用と限界

うつ治療において薬物療法が主流の今日ですが、患者さん自身でも「クスリに頼っている」とある種の後ろめたさを感じている方が少なくありません。そこで今回は抗うつ薬の効用と限界について考えてみたいと思います。

(第10回/2009年02月26日)

「早く職場に戻りたい」――復職を願う「ウツ」休職者に潜む落とし穴

ウツで休職中の方が、数ヵ月経つと症状が改善し「早く職場復帰したい」と強く思うようになることがよくあります。しかし、実際に復職したとしても長続きせず、再び休まざるを得なくなるケースも少なくありません。

(第9回/2009年02月12日)

“イライラ”は、「ウツ」が悪化している兆候なのか?

「うつ」の経過中、単に落ち込むだけでなく、イライラや怒りっぽさが現れてくることがあります。大抵の場合は「情動が不安定になった」として、悪化の兆候と捉えられてしまうことが多いようです。

(第8回/2009年01月29日)

「昼夜逆転」現象のナゾ――なぜ「ウツ」の人は朝起きられなくなるのか?

「うつ」状態になると、朝の起床が徐々に困難になってきます。気づくと、夕方起きて明け方寝るという「昼夜逆転」現象が起こることも珍しくありません。むしろ、そうならないほうが珍しいと言ってもよいでしょう。

(第7回/2009年01月15日)

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著者プロフィール

泉谷閑示
(精神科医)

1962年秋田県生まれ。東北大学医学部卒。東京医科歯科大学医学部付属病院医員、(財)神経研究所付属晴和病院医員、新宿サザンスクエアクリニック院長等を経て、現在、精神療法を専門とする泉谷クリニック院長。著書に『「普通がいい」という病』(講談社現代新書)と最新刊の『「私」を生きるための言葉』(研究社)がある。
「泉谷クリニック」ホームページ

この連載について

いまや8人に1人がかかっているといわれる現代病「うつ」。これだけ蔓延しているにもかかわらず、この病気に対する誤解はまだまだ多い。多数の患者と向き合ってきた精神科医が、その誤解を1つずつひも解いていく。

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