「長崎の魚石」
『日本の昔話』所収の「長崎の魚石」は、買い手の購買意欲の程度を売り手が正確に知り得ず、買い手もそれを正確に伝えられないとき、両者が最善を尽くしても、取引が不幸にして成立しないことがあるという話である。
(第29回/2010年03月11日)
「井戸の茶碗」
古典落語「井戸の茶碗」は、登場する正直者たちがみな幸福になるという縁起の良い噺である。主人公だけではなく最終的にすべての関係者が得をするという結末に自然に導かれるのが、この噺のよくできたところである。
(第28回/2010年02月09日)
「見とおし童児」
鹿児島県に伝わる民話に、「見とおし童児」という次のような話がある。「見とおし童児」はとてもよくできた話で、さまざまな味わい方があると思う。
(第27回/2010年01月19日)
「三船の才」
詩・歌・管弦のいずれにも通じていることを、三船の才という。999年に藤原道長が催した舟遊びで、公任は和歌の舟にのり、名作をものにして絶賛された。
(第26回/2009年12月08日)
「株を守る」
株を守る、あるいは守株という成句がある。これは、古い習慣や成功体験にとらわれてしまい、新しいことに対応する能力のないさまを指す。この成句の語源は中国の古典『韓非子』にある、たとえ話である。
(第25回/2009年11月10日)
「牛の鼻ぐり」
九州地方の昔話に、「吉五」という知恵者が登場するものがいくつもある。その一つ「牛の鼻ぐり」は、吉五の巧妙な作戦に、荒物屋たちが見事にだまされる話だが、荒物屋たちはどこで誤りを犯したのだろうか。
(第24回/2009年10月21日)
「効率的市場仮説」
私には競馬の師匠が2人いる。1人は過去のレース結果を綿密に分析して、過小評価されている馬を発掘して儲けようとするデータ実利派だ。もう一人はレースにまつわる因縁話を重視する人で、いわばロマン派である。
(第23回/2009年09月08日)
「横並び」(公開終了)
(第22回/2009年08月18日)
「不具合」(公開終了)
(第21回/2009年07月15日)
「まぎわらしい」(公開終了)
(第20回/2009年06月19日)
「メタボ」(公開終了)
(第19回/2009年05月12日)
「千両みかん」(公開終了)
(第18回/2009年04月14日)
「遺憾」(公開終了)
(第17回/2009年03月10日)
「……のほう」(公開終了)
(第16回/2009年02月10日)
「空気読め」(公開終了)
(第15回/2009年01月06日)
「過去疑問系言葉」(公開終了)
(第14回/2008年12月09日)
「お疲れさま」(公開終了)
(第13回/2008年11月11日)
「やばい」(公開終了)
(第12回/2008年10月10日)
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著者プロフィール
- 梶井厚志
(京都大学経済研究所教授)
1963年広島県生まれ。86年一橋大学経済学部卒業、91年ハーバード大学Ph.D.(経済学博士号)取得。専攻は経済理論、特に情報の経済学、一般均衡理論、ゲーム理論。ペンシルバニア大学経済学部助教授、筑波大学社会工学系助教授、大阪大学社会経済研究所教授を経て、2003年より現職。 著書に『ミクロ経済学:戦略的アプローチ』『戦略的思考の技術』『故事成語でわかる経済学のキーワード』などがある。梶井厚志のホームページ
この連載について
身近な言葉の中にも戦略的思考の可能性が潜んでいる。本連載では、身近な言葉や格言・昔話から、そこに潜む経済学的なアイディアや戦略的な含意を探る。
なぜ私たちは「どうも」「お疲れさま」「よろしくお願いします」を、これほど使ってしまうのか?身近にあふれる妙に気になる日本語たち。そこには、必ず何らかの戦略が込められている!気鋭の経済学者がゲーム理論を駆使して読み解く、目からウロコのエコノミック・エッセイ。
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