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若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル

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若手の成長支援にも欠かせない
ミドル世代の「アンラーン(unlearn)」

~あなたの中にある「昔の成功パターン」を捨てられるか?

 「職場における学び」が、若手人材の成長のカギを握っていることが最近の研究でわかってきました。「ゆとり世代」をバッシングする前に、考える必要があるのではないでしょうか。私たち中堅・ベテランが業務を通じて的確な学びの機会を提供できているかどうか。さらには、私たち個々人が、ではなく、私たちが属している組織そのものに学びを阻害する要因がないのかどうか。

 今回は、そのうちの前者。私たちそれぞれが、的確な学びの機会を提供できているかどうかについてです。ビジネス環境の変化によって、陳腐化が避けられない私たち個々の「勝ちパターン」「成功体験」。それを万古不易と錯覚して、若手に押し付けていることはないでしょうか? 必要なのは「アンラーン(unlearn)」=学び壊しなのかもしれません。

新しい環境や状況に対し、
昔おぼえた手法が通用しない!

 政権交代によって、私たちがものごころついた頃からずっとずっと見続けてきた景色が大きく変わろうとしています。

 もちろん、すべては緒についたばかり。各論部分では齟齬や矛盾、不整合などいろいろなことが起きるでしょう。

 しかし、大事なのはトリビアルな完全整合ではない。

 すでに大きなストーリーは転調し始めました。それに対してワクワクするか、冷ややかに見るか、戦々恐々とするか。私たちにも様々なものが問いかけられています。

 いま起きつつあるのは、日本の社会文化の中にガッチリと根を張っていた「因習」、「既成概念」の学び壊しです。ビジネスで言うなら、「既存のビジネスモデル」や「過去の成功体験」をぶっ壊す、ということに似ています。ぶっ壊す、などと力むまでもなく、すでにぶっ壊れていたものを打ち捨てて、新たなイノベーションに向かっていく、ということでしょう。とっくにぶっ壊れていたものに、なおも恋々とするのはダサいですよね。

 私はドキドキしながらワクワクしている感じですが、みなさんはいかがでしょうか?

 この学び壊し、人材開発の世界では「アンラーン」と言います。

 業務経験を通じて獲得したナレッジをマニュアル化して反復することによって私たちの仕事は進行していくわけですが、これは、いずれ新たな環境の出来によって陳腐化することが避けられません。そうなる前に、アンラーンする必要があるのですが、これは言うほど簡単ではない。それは、これまでどおりのやり方で、これから先もずっとやり続けるほうが楽だからです。

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著者プロフィール

間杉俊彦
(ダイヤモンド社 人材開発事業部副部長)

1961年、東京都生まれ。86年ダイヤモンド社に入社し、「週刊ダイヤモンド」記者として流通、化学・医薬品、家電、運輸・サービスなどの各業界を担当。同誌副編集長、マネー誌「ザイ」副編集長を経て、06年より人材開発事業部副部長。08年9月29日に発刊された週刊ダイヤモンド別冊「ダイヤモンドing(イング)」では編集人を務める。『若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル』『なぜ職場で人が育たなくなったのか』を連載中。

この連載について

若手社員はなぜすぐに辞めてしまうのか――。放置プレー上司が多い中、早期離職を防ぐためには、若手を「“適度に”かまう」ことが大切。部下を辞めさせることなく成長させる人材マネジメントのノウハウを伝授する。

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