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「会社のワガママちゃん」対処法

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人をムカつかせる「ワガママちゃん」には
“キレず”“怒らず”で立ち向かう

 人格が未成熟な「ワガママちゃん」の、世間の常識では理解しがたい傍若無人な言動は、私たちをついムカつかせ、イラっとさせるものです。しかし、そこで、そのような感情をワガママちゃんにストレートに出してしまうと、彼らとの関係はとてもこじれてしまいます。私たちの気持ちに生じる怒りや憎しみなどのネガティブな感情を「陰性感情」と言いますが、それを自分自身でうまくコントロールしなくてはいけないのです。

 今回は、なぜ彼らの前でその感情を出してはいけないのか、また、自分自身に生じた陰性感情とどのように向き合っていけばいいのかについて解説していきます。

 それでは、第2回で紹介した事例の続きから始めましょう。

【事例】「うつ」による休職から民事訴訟へ
上司の不用意な言動が問題をこじらせる

 新人ワガママちゃんが担当していたクライアントが、業務が円滑に進まないので、他の人に代えてほしいと要求してきたことを受けて、本人を担当から外したところ、「私は、小売店のご機嫌をとるためにこの会社に入ったんじゃありません!相手が理不尽なことを言うから悪いんです」「そんなことを言われるとは納得できない」と泣きながら訴え、翌日から出社しなくなった。

 そのまま無断欠勤が3日間続き上司が連絡をしても携帯電話は留守番電話。上司は所属の女性社員を伴い、彼女のマンションを訪ねた。迷惑そうな顔つきで玄関先に出てきて、「毎朝、憂鬱でとても会社にいけない」「何もする気になれない、意欲が湧かない」「食欲もなくよく眠れない」と言うため、上司は「まず有給休暇をとってしっかり休みなさい」とアドバイスした。1週間の後、心療内科クリニックからの診断書が送付されてきた。

【診断名 抑うつ状態】
職場でのストレスが原因で上記の状態にある。そのため、今後約3ヵ月の治療と療養が必要と認める。

 本人からは電話で説明があった。

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著者プロフィール

松崎一葉
(筑波大学大学院 社会医学系 教授)

1960年生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了、精神科医、医学博士。東京都庁知事部局健康管理医、宇宙航空研究開発機構(JAXA)主任研究員、茨城県警察本部健康管理医のほか、企業の精神科産業医として国内外で活躍。著書に「会社で心を病むということ」(東洋経済新報社)、「もし部下がうつになったら」(ディスカバー携書)など。

この連載について

「傲慢なのに打たれ弱い」未熟なワガママ社員が増え、多くの管理職が振り回されている。しかし、対処法を間違えば、彼らは「うつ」になるケースも。彼らとどう付き合っていけばよいのか、その方法を紹介していく。

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