「チャラリー♪鼻から牛乳~」元ネタのクラシック曲が格調高すぎだった!写真はイメージです Photo:PIXTA

みなさんは「クラシック音楽」という言葉から、何を連想するだろうか。学生時代に音楽室に飾られたバッハやベートーヴェンなどの肖像画を思い浮かべたり、場合によっては高尚で縁遠いイメージを抱いたりする人が多いかもしれない。その一方で、家庭の電子機器やCMなどから流れてくるメロディにもクラシック音楽が使われており、実はとても身近な存在だ。私たちの生活に溶け込むクラシック音楽を紹介する。※本稿は渋谷ゆう子著『生活はクラシック音楽でできている』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。

数百年前から今も人々に
愛される「クラシック音楽」

 私たちの日常に溶け込むクラシック音楽を取り上げる前に、まずはそもそもクラシック音楽とはなんだろうという疑問から解決していきましょう。

 ベートーヴェンやモーツァルトといった音楽の授業に出てくる作曲家の名前くらいは知っているという方が多いでしょう。昔のヨーロッパで演奏されていた音楽というイメージを持っている方も、それでだいたいのところ正解です。

 日本の学校教育ではクラシック音楽のベーシックな部分をきちんと扱っています。音楽の授業は特に好きではなかったという人でも、ベートーヴェンやモーツァルトの顔を知っているのはこの音楽教育の功績です。

 年末に流れる「第九(交響曲第9番ニ短調作品125)」(ベートーヴェン作曲)は、ほとんどの日本人にも耳馴染みがあるでしょう。

 こうしてクラシック音楽とは何かと特段意識せずとも知らずに接しているのですが、もう少し説明を加えましょう。いわゆる私たちが日常会話で「クラシック音楽」と言う場合、だいたい16世紀、日本でいえば安土桃山時代頃から、20世紀の間に主にヨーロッパで作られた音楽を指します。

 もちろんその前にもヨーロッパにもそして日本にも、アメリカ大陸やアフリカ大陸にも、人間の生きる世界に『音楽』は生まれていました。

 欧州ではキリスト教会で歌を歌うことは、5世紀頃にはかなり確立されていましたし、日本でも平安時代には独特の和楽器で演奏していたことがわかっています。では、『クラシック音楽』とは具体的にどういう音楽なのでしょう。

 その確立に最も大きな功績を残したのが、あのヨハン・セバスティアン・バッハ(以下、J.S.バッハ。1685~1750)といわれています。白いカーリーヘアの堂々とした肖像画は、音楽の教室には必ず飾られているでしょう。