ただ、ツイッターのユーザーの多くは、新規ユーザーを中心にほとんどがアクティブユーザーでないことから、同社のデータベースの価値には、限界があるかもしれない。セールスフォースは、ツイッターとライセンス契約を結ぶ方が利益が大きいとの見方もある。先週買収観測が浮上してからセールスフォースの株価は約6%下落している。

グーグル、買収企業として最適との見方も

 ツイッターは、オンライン広告収入で収益を上げるグーグルのビジネスモデルと一番マッチするかもしれない。

 広告連動型検索や動画共有サービスのユーチューブなど様々な分野での広告収入が見込める。一方、ソーシャルメディア分野で苦戦するグーグルは、ツイッター買収で劣勢を挽回することが可能だ。さらに、ユーチューブの動画モニターで経験のあるグーグルは、ツイッターが直面する不適切な投稿への対処法を熟知しているかもしれない。

 ただ、両社の統合は規制上のハードルに直面する可能性もある、とアナリストは指摘する。グーグルは欧州で欧州連合(EU)競争法(独占禁止法)に違反した疑いがあるとし、既に2件の当局調査を受けている。

メディア企業はモバイル分野での成長機会を模索

 ツイッターが米プロフットボールリーグ(NFL)の試合の動画配信を開始したことで、スポーツチャンネルESPNを傘下に持つディズニーのようなメディア大手の関心は高まっている。

 ツイッターのモバイルデバイスにおける存在感は、モバイル分野で成長機会をなかなか見つけられずにいるメディア企業を支援する、とBTIGのアナリスト、リッチ・グリーンフィールド氏は指摘する。同氏は「メディアの世界はモバイルに移行しており、この新たなプラットフォームがメディアの将来になりつつある」と語る。

 ただ、メディア企業によるソーシャル・メディア企業買収は、ニューズ・コープによる2005年のマイスペース買収が失敗に終わったように、必ずしもうまくはいっていない。