こうした話をすると、反応が両極端に分かれます。「自分が輝けるチャンスがきた!」と喜ぶ人と、「そんなのは企業が人材を使い捨てる言い訳にすぎない」と拒絶する人。後者は残念ながらこれまでの終身雇用、年功序列の制度に依存し、努力を怠ってきた人に多いように思います。

 さて、あなたはどちらでしょうか?

会社が考える
「当たり前」はもう古い!

 個々人がこれからの働き方を見直す時期に来ているのと同じように、企業もまた多様な働き方に対応し、公正な評価をする準備をしなくてはなりません。今はまだ、「人件費の節約になる」との考えから多様な働き方を受け入れている企業も少なからずあるのが現実です。

 しかし、社員を大事にしない会社に明日はありません。会社であること、「雇い主」であること、にあぐらをかいていると、今の時代ではあっという間に社員は離れてしまいます。正しく評価してくれる他社に移っていくかあるいは個人事業主として働きはじめるかもしれません。いまは起業も簡単にできる時代です。会社に勤めるという概念が10年後にも当たり前にあるかどうかすら分からないのです。

 以前、部下がこんな話をしてくれました。

「少し前に弟家族に会ったのですが、弟が抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこしてて…。正直言って、最初はちょっと違和感がありました」と言うのです。今ではお父さんが街中で赤ちゃんを抱っこしている姿は当たり前にありますが、ひと昔前ではありえない姿でした。隣で話を聞いていた今の時代の子育て世代の人たちにとっては、やはり全く違和感はないそうです。

 そこに「私の時代では、父親が人前で子どもを抱き上げるなんてありえなかったんだ!!」と怒鳴り込んでいったところで、意味はありません。すでに時代は変わったのですから…。