橘玲の世界投資見聞録 2016年10月31日

今も「歴史問題」となっている
征服者ピサロとインカ帝国の末路
[橘玲の世界投資見聞録]

リマは美食の街

 現在のリマは大きく旧市街(セントロ)と新市街に分かれている。近代的なホテルは海岸に近い新市街のミラフローレス区にあり、旅行者の多くはこちらに宿泊する。新市街の海岸沿いにはレストランやブランドショップ、ディスコや映画館などが集まるラルコ・マールという再開発地区があり、ここがもっとも華やか。

 リマはいまや美食の都として知られ、イギリスの飲食専門誌『レストランマガジン』が選ぶ「世界のベストレストラン50」の最新リストでも、4位(CENTRAL)、13位(MAIDO)、30位(ASTRID Y GASTON)の3軒のペルー料理レストランが選ばれている(ちなみに日本のレストランの最高位は8位のNARISAWA)。どれも新鮮な魚介類を使ったガストロノミー(創作料理)の店だ。今回は創作日本料理のMAIDO(シェフは日系ペルー人)を訪ねたが、ワインを含め1人1万円程度で楽しめた(インターネットで予約可)。

創作和食の有名店MAIDO。予約客で満席        (Photo:©Alt Invest Com)

 

 ミラフローレス区から旧市街までは北に8キロほどで、タクシーで20ヌエボ・ソル(約600円)。かつては旧市街は治安が悪いといわれたが、現在はいたるところに警察官が配置され昼間であればなんの不安もない(新市街は夜でも若いカップルや女性グループがふつうに歩いている)。

 旧市街の北東にあるのがサン・クリストバルの丘で、頂上に巨大な十字架が掲げられ、夜はライトアップされる。リマの町が一望できる観光スポットだが、山麓が貧困地区なのでタクシーを利用することになる。タクシーは交渉制で、旧市街からサン・クリストバルの丘に登って、ミラフローレス区のホテルまで50ヌエボ・ソル(約1500円)だった。

 今回は残念ながら訪れることができなかったが、インカ帝国の発掘品などはペルー国立考古学・人類学・歴史博物館に陳列されている。

*ペルーの歴史については高橋均/網野徹哉『ラテンアメリカ文明の興亡』(中央公論新社)に依拠しました。

旧市街からサン・クリストバルの丘を望む        (Photo:©Alt Invest Com)
サン・クリストバルの丘の頂上に立てられた巨大な十字架 (Photo:©Alt Invest Com)
頂上からの眺望。全体に靄がかかっている     (Photo:©Alt Invest Com)
頂上に向かう途中は貧困地区。タクシーの運転手から、窓を閉めるよういわれた  (Photo:©Alt Invest Com)




 

橘 玲(たちばな あきら)

 作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ヒット。著書に『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』(ダイヤモンド社)など。中国人の考え方、反日、歴史問題、不動産バブルなど「中国という大問題」に切り込んだ『橘玲の中国私論』が絶賛発売中。近刊『「言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)が30万部のベストセラーに。

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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