2011年はウサギ年。干支にあやかり、わが国は沈滞から跳躍へと転じるきっかけを、つかむことができるのだろうか。翌12年は米国大統領選挙、ロシア大統領選、中国のトップ交代と、世界では大きなイベントが待ち受けている。その前夜に何が起こるのか。

「大連立」の可能性はゼロとはいえず。<br />若者が「外向き志向」に一斉に変わる<br />――立命館大学准教授 上久保 誠人上久保 誠人(かみくぼ まさと)氏

 DOL編集部では各分野の著名人、DOLの執筆陣にアンケートをお願いし、2011年を読む5つのポイントをあげていただいた。アンケートではジャンルは指定せず、自由に視点を提示してもらった。さて、今年はどのような点に着目すればよいのか。あなたの予想とは、どれが同じで、どれが違ったか。ぜひ、ご参考あれ。

 上段が今年着目するポイント、下段がそれを挙げた理由である。

①「衆院解散総選挙」の可能性は低い。
理由
:みんなの党から自民党まで、だれも解散を本心では望んでいない。現行の衆院選挙制度は小政党には特に脅威。

②「大連立」の可能性はゼロとはいえない。
理由
:「小沢問題」さえ終われば、菅政権と自民党執行部の人脈は意外と太く、可能性を排除できない。

③大連立が成立した場合、「政界再編」が起こる可能性がある。
理由
:大連立が成立すれば、菅政権は強気の国会運営が可能になり、小沢支持者が離党する可能性がある。その際、政策別に政党が再編される。