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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

デジタルツールを活用する企業は
社員の定着率がいい?

――デジタル・ワークプレイスが企業と社員にもたらすもの(1)

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第23回】 2016年12月27日
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 例えば、「オピニオンリーダー」が経営者だった場合、「つぶやき」のネガポジ分析をして、もしネガティブな「つぶやき」をした際には、別途説明する場を設けて誤解を解き、経営としての真意を伝えるなども必要になるでしょう。

 これは、顧客に対するオムニチャネル戦略と同様です。

 デジタル・ワークプレイスの活用状況を分析し、重要な社内コミュニケーションチャネル戦略に活用するべき価値はとても高く、結果として、従業員の方々にとっても働き甲斐とモチベーションの向上につながるのではと思います。

コストダウンは目標の設定と監視が大事

 2つ目は、直接的なコストダウンです。

 これも上記の「人事的な効果」と同様に、新たなデジタル・ワークプレイスの持つ「見える化」の機能を最大限活用し、KPIの設定と継続的なモニターを行い、デジタル・ワークプレイスの推進を行うことが重要です。

 一番端的な例は、出張費や通信費の削減です。デジタル・ワークプレイスのうちのチャットやビデオ会議の活用度が高ければ、当然のことながら出張費、通信費の削減率は高いはずです。

 例えば部門別に、実際のコスト削減状況とデジタル・ワークプレイスの活用度の関係を「見える化」にすることにより、通信費や更なる活用を促す起爆剤にもなるのではと思います。

 人事的な価値、財務的な価値を含め、狙いとしてのKPIをモニターし効果を「見える化」することは、デジタル・ワークプレイスの浸透と、それによる効果の創造に大きく貢献することは間違いのないところだと思います。

 次回以降、残りの4つの価値について述べてみたいと思います。

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安間 裕
[アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。

ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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