ドルトンの松本氏は「価格が2万5000円程度なら好感されただろうが、値付けのところは高めということになるのだろう」との見方を示した。同社の据え置き型ゲーム機は1990年に発売した「スーパーファミコン」以降、2万5000円でそろっていた。

従来ファン層以外の獲得が鍵

 スイッチが成功するためには、従来のファン層以外の開拓も欠かせない。「Wii」が大ヒットしたのは、棒状のコントローラーを振ってゲームをするという革新性に加え、「Wiiフィット」や「Wiiスポーツ」などで従来とは違ったユーザー層を取り込むことに成功したためだ。

 同社が直接手掛けたゲームではないが、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」も、位置情報や拡張現実(AR)技術などを用いて、従来とは違ったユーザーの掘り起こしに成功した。

 きょうの発表会ではリアルな触感や動きを読み取ることができるコントローラーを使った新たな遊び方も紹介されたが、株価の反応は冷ややかだった。

 ゲームジャーナリストの小野憲史氏は「オンラインとの連動展開がまだ不明。ポケモンGOやスーパーマリオランとの連携は誰もが期待するところだが、今回発表はなかった。このため、総合的な評価は現時点ではまだ難しい」と話した。

最初の2週間が勝負との指摘

「Wii」は発売から2年目に1861万台、3年目の2009年3月期に2595万台の販売を記録した。スイッチも2年目に1800万台を超せるかどうかが、ヒットの成否を判断する目安となりそうだ。今期は3月3日の発売から約1ヵ月で200万台の販売を計画している。

「プレイステーション4」は2013年11月の発売から今年1月1日時点で累計販売が5340万台を突破。この年末・年始商戦で620台以上を販売した。

 年末商戦を逃した影響はあるのか。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「ゲーム機の販売は、最初の2週間でどれくらい売れるかで決まってくる」と話す。

(志田義寧 取材協力:伊賀大記 山﨑牧子 長田善行)