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“月額会員制のラーメン屋”も登場する?
「サブスクリプションモデル」の衝撃

大河原克行
【第139回】 2017年1月24日
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セミナーに定員の5倍の応募
日本でも関心は高まっている

――日本への進出は、2015年でした。参入が遅かった印象がありますが。

ツォ 日本市場はチャンスが大きいと考えていました。しかし、日本の市場はユニークな市場で、アイソレート(切り離された)市場でもあるという認識もありました。まずは、オーストラリアや英国で展開し、さらに、英国を足がかりに、フランス、ドイツなどの欧州市場へ展開することを優先しました。

 しかし、日本において、IoTが広がり始め、そこに大きなポテンシャルがあることは理解していましたから、そろそろ日本に進出しないわけにはいかないと判断しました。IoTにより、日本の製造業がサブスクリプションモデルを採用するきっかけが生まれ、それを支えるプラットフォームが求められると考えたからです。日本への進出は、これ以上先延ばしはできない。いまこそ投資すべきであると考えた。そこで日本に対する進出を決定しました。2016年からようやく本格的に日本における展開を開始したところです。

――Zuora Japanとして最優先することはなんですか。

ツォ 事業計画としては、まず、日本における導入ユーザーを100社にすることを目指します。Zuora Japanには、これを、2年以内にやってほしいと要望しています。三井情報や日立ソリューションズといったパートナー企業との連携によって、日本市場における存在感を高めたいですね。

 昨年秋に、日本において「Subscribed TOKYO JAPAN」というイベントを開催したのですが、当初は、100~200人程度の参加を予定していたのに対して、それを遥かに上回る1000人もの応募がありました。会場の関係で、最大でも400人しか入ることができず、あとの方々にはオンラインを通じて参加をしていただきました。日本でも高い関心が集まっていることを感じています。

 RBMは、新たなコンセプトでもありますし、日本における啓蒙活動を進めていく必要があります。世界ではどんなトレンドとなっているのか、日本の企業のビジネスにどんなインパクトをもたらすのかといった情報発信をしたいと考えています。大掛かりなイベントだけでなく、小規模セミナーや、直接企業に出向いて、セミナーを開催するといったこともやりたい。サブスクリプションエコノミーは、日本にとっても、企業、各社にとっても重要なテーマです。過去の成功にしがみついていては、将来の成功はありません。

 日本の企業経営者には、変化を積極的に取り込んで、モダンエコノミーで成功するために、いまなにをすべきかを考えてもらいたい。そうしたメッセージを継続的に発信していきたいですね。我々のビジネスの目的は、顧客の成功です。Zuoraは、サブスクリプションエコノミーのエンジンとなる企業へと、さらに進化していきたいと思っています。

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