残業しない「トップ営業マン」が実践する“3つのサイクル”

現在、営業コンサルタントとして独立している筆者は、かつては住宅メーカーの営業をしていた。当初はまったく売れず、仕事ができない「ダメ営業マン」だった。そのダメ営業マンだった筆者が徐々に成績が上がり、やがて全国初の「定時で帰るトップ営業マン」となった。そのきっかけは「3つのサイクル」で、仕事を効率的にこなすようになったからだと思っている。その「3つのサイクル」について説明しよう。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

残業なしで成果を上げる人は
「最適なサイクル」を利用している

 血眼になって資料を作成したり、書類の山を処理したりしている横を、涼しい顔で「お先に!」と定時に帰っていくヤツがいる。

 いつも早く帰っていくのにもかかわらず営業成績は常にトップクラス。その上、資料作成や事務作業もミスがほとんどない。そういった営業マンが会社に一人や二人はいるだろう。効率良く成果をあげる人たちと自分の能力に大きな差があるのだろうか?

 心のどこかで《イヤ、それほど変わらないはず》と悔しい思いをしている人もいるかもしれない。「実は『その差』は能力ではなく、人間に備わっている『体のサイクル』を上手く利用しているか、利用していないかで決まってくる」と、私は自説を展開しており、事実、上手くいっている。

 その「3つのサイクル」とは何だろうか。