すると瑠々愛は、ようやく納得したようだった。

「あー、“募金”のことか。“えんこー”って今は言わないと思う。てか、4万ってマジで? それにウチ、別に“援助交際”しているつもりないんだけど」

「しているつもりはない」と言う通り、確かに瑠々愛は積極的に「金稼ぎ」をしているわけではなかった。きっかけは1年前、「彼氏が連絡くれなくて寂しかった時期」に、SNS上で絡んできた男と会い、ゆきずりに体の関係を結んだことが始まりだった。

「終わったあと、タバコ買ってきてって頼んだんだけど、ウチ金なくて。そしたら、『じゃあ5000円ね』って金くれて」

かつてのように
大金を求めない

 以来、性が金に代わることを知った瑠々愛は、「金欠になったら、そのときちょうどSNSで絡んで来きた地元住み男に返事して」、会い、性行為をしたという。ただし、あらかじめ金銭交渉はしなかった。

「終わったあとに『金ないんだよね』と言うと、『いくら?』って聞かれるから。5000円とか、煙草ワンカートンとかもらった」

 援助交際が社会問題化した当時の“相場”とは比べ物にならないほど安価だが、彼女は大金を求めない。

「こういうことやる人って、一人暮らしの人が多いと思うんで、毎回1万円とかもらってたら可哀想だし。それに、安い方がリピーターになってくれるし……」

 そうして細々と稼いだ金は、年間30万円ほどになり、服などに変わった。とはいっても、決して高価なブランド品ではない。購入するのは主に、地元のショッピングモールで販売されている量産品の安価な服だ。

「あんま金使わない。その度にちょこちょこ、服以外だと、タバコ代に使っちゃうくらい」

 現在は時給720円のアルバイトをしているため、“募金活動”は休止中だが、「募金の方が楽」だと言う。

「ヤルだけだもん。ただ、妊娠とかが怖いから、それが面倒くさいからやめてる。別にお金持ちになりたいとは思わないし。財布見て金入ってなかったら、『今日、募金するか』って思うだけだから」