富士山の雪のカタチはなぜ左右非対称なのか

東海道新幹線から見えた2種類の富士山

 私は特に「富士山マニア」という訳ではありませんが、新横浜から東海道新幹線に乗ることが多いので、可能なら北側(下りなら右はじ)の席を取り、ゆっくり富士山を眺めます。

 この3月5日もそうでした。5時半起きで6時の電車に乗り、のぞみ号で西へ。列車内で買ったサンドイッチをパクつきながら、何枚か富士山の写真を撮りました。それが、これです。

富士山の雪のカタチはなぜ左右非対称なのか撮影:三谷宏治 拡大画像表示

 早朝の富士は美しく、冠雪が見事でした……。でも、なにか変です。2つの富士の姿は、大きく違っていたのです。雪の量がまったく、異なります。Aは麓(ふもと)近くまでが雪。でもBでは半分くらいまで。同じ富士だというのに……。

 この2枚、撮影ポイントを確認したら、Aは神奈川県平塚市で富士山のほぼ真東、Bは静岡県富士市田子の浦付近で富士山のほぼ真南でした。

 富士山の東側と南側で積雪が大きく異なるのは、単なる偶然だったのでしょうか? もし偶然でないなら、どんな理由でそうなったのでしょうか?