実際にインプラント治療を受けた人の中にも調子が良くて大喜びの人もいれば、治療が長引いて「金ばかりかかる」と不満を口にする人もいます。

 歯科医師の治療技術、安全性、費用対効果などの、「医療の質」と「患者の安全」の面で信頼すべき基準の確立が焦眉の急となっています。

 2009年に東京で開催された国際的なインプラント学会(主催:ITI※)の総会の目的も、まさにその点にあったようです。
※International Team for Implantology

 ITIはエビデンス(科学的根拠)に基づいた教育・奨学・研究を通して世界的規模でインプラントの普及に取り組んでいる非営利学術団体です。その運営を技術開発面からサポートしているストローマン社のS・マター氏はインタビューにこう答えてくれました。

「インプラントはすでに実験段階の時期を終え、今では95~98%の成功率を持つようになっています。そうしたITIで培った最先端の治療技術を多くの歯科医師など歯科スタッフが共有することで、患者さんはより安全で質の高いインプラント治療を受けられるようになるでしょう」

 同氏によれば、インプラント治療を希望する場合は高度なトレーニングを受けた技術力のある歯科医師を探すことが何より大切。

 きちんとした治療を受け、正しいメンテナンスを行えば長持ちするので、結局はコスト的にも安くつくとのことです。

竹内有三(医療ジャーナリスト)