レイクチャールズ工場の状況

 2010年5月の作業開始から7ヵ月後、ショー・グループはすでに、米原子力規制委員会(NRC)の要請を受け、部品製造中に生じた問題を記録するための内部レビューを実施していた。

 NRCへの書簡のなかで、当時ショー・グループの執行副社長だったジョゼフ・アーンスト氏は、「日常業務に対する経営管理の水準とその効果が、作業の質に対して不適切だと判断された」と記している。

 アーンスト氏は、欠陥部品を選別し排除する能力の欠如や、建設材料の保管方法に至るまで、同社の不十分な点を挙げた長いリストを書き出している。同氏に電話でコメントを求めたが回答は得られなかった。

 NRCの記録によれば、その後の4年間で、レイクチャールズ工場における当局などの検査により、WHの新設計に適合するモジュラー方式の部品製造が抱える膨大な数の問題が浮かび上がった。

 サブモジュールが落下して損傷を受けても、ショーの管理者は従業員に事故の隠ぺいを命じていた。部品に貼付するラベルの間違いや、必要な試験の省略、一部の部品のサイズが違うなど、それぞれの問題の詳細についてNRCは違反公告に記していた。

 これ以外にも、書類が紛失したり判読困難だったりする問題も生じていた。

 書類に署名がなかったことで8ヵ月以上も出荷が遅延したセクションは、燃料棒を支えるために溶接して一体化される72個のモジュールの1つだった。重さ1000トンに近いこのユニットは、予定より2年以上も遅れて設置された。

 ジェイコブス氏の報告によれば、レイクチャールズ工場が仕様条件を満たすモジュールを製造できるようになったのは、2015年6月以降だ。それ以前に、ショー・グループはオランダのエンジニアリング会社、シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I)に買収されていた。

 CB&Iの広報担当ジェントリー・ブラン氏によれば、2013年の買収後、レイクチャールズ工場の経営体制を一新し、新たな手続きを導入したという。それ以降の遅れについてはWH側の責任だ、と同氏は語る。さまざまな部品について、製造作業が開始した後に「数千件もの」技術上・設計上の変更が加えられたからだという。

 WHはこの点についてコメントを拒んでいる。