副業・兼業社会の可能性を仮想通貨が大きく広げる

 これからの働き方として、フリーランサーは重要な選択肢だ。とくに、インターネットを通じた情報サービスの提供は有望だ。ただし、その場合に課金システムが大きな障害となる。仮想通貨の利用が広がれば、この問題が解決される。

会社に雇われていても
安全であるわけではない

 フリーランサーは収入が不安定であるのが大きな問題だといわれる。

 私がホームページで実行したアンケート調査においても、フリーランサーの問題点として、そのことが挙げられていた。

 これは、「十分な収入が得られそうにない」という項目より多かった。フリーランサーの問題とは、所得が低いことよりは、むしろ不確実であることなのだ。

 しかし、会社などの組織に雇われてさえいれば、安定した生活ができるだろうか? 高度成長期には、そうだったかもしれないが、今の日本は当時とは大きく違う状況になっている。

 大企業に正社員として雇われていたところで、安全とはいえない。シャープや東芝に見られるような事態は、10年前ですら想像できなかったが、今では当たり前のことだ。今後、こうしたケースはさらに増えるだろう。

 組織に重大な問題が生じた場合に備えて、フリーランサーとして収入を得られる方途を探っておくことが必要だ。