女性の方が配偶者を愛していない?
年齢を重ねるごとに広がる男女のギャップ

 誰だって愛されたい。相手が一生添い遂げようと決心したパートナーになら、なおさらだ。しかし、現実には離婚を選ぶ夫婦が後を絶たないし、冷え切った夫婦生活を送っている人々もいる。

 長い夫婦生活を送っている先輩方からしてみれば、若輩者の筆者が考える「愛」なぞは、底の浅い表面的なものでしかないのかもしれない。「でも、やっぱり奥さんには愛されたいよな」とぼんやり考えている矢先に、ショッキングな調査結果が発表された。

 リクルートのブライダル総研が行なった『夫婦関係調査2011』によると、「自分を犠牲にしてでも配偶者を幸せにしたい」と答えた男性が69.8%だったにもかかわらず、女性は40.6%と半数を下回った。「配偶者のことを愛している」と答えた割合も男性が77.8%、女性が65.0%と、女性の方が大幅に下回ったのだ。

 男性としては、なんとも寂しい結果だ。どうすれば誰もがうらやむ「愛され夫」になることができるのだろうか?

 ロス婚が続出する理由は、未婚化が進んでいることだけではない。離婚の増加も大きな原因の1つだ。連載第9回でも指摘したとおり、ほんの少しのすれ違いが夫婦間に大きな溝を生み、心が冷め切ってしまうこともある。「妻にいきなり離婚届を突きつけられて……」なんてことにならないよう、日頃から妻に愛される夫でいられるよう、心がけたいものだ。

 今回は、「愛され夫」になる条件について考えていきたい。前出の調査結果をさらに見ていこう。

 女性の方が男性より夫婦生活を厳しい目で見ていることは、先ほど指摘したとおりだが、時系列で見てみるとその傾向はさらに強まるようだ。