渡辺大
わたなべ・だい
1984年生まれ、東京都出身。2001年にドラマ「壬生義士伝◯新撰組で一番強かった男◯」で俳優デビュー。その後NHK大河ドラマ『武蔵』(03)『功名が辻』(06)にも出演し注目を浴びる。03年『ぷりてぃ・ウーマン』で映画デビュー、08年に『ラストゲーム 最後の早慶戦』で初主演。ほかに『男たちの大和/YAMATO』(05)『クローズZERO』(09)などに出演。

 累計420万部を突破した松本光司の人気マンガ『彼岸島』。日本のみならず、韓国、台湾、タイなどアジア各国をも席巻し、フランスでも出版されているこの作品が、ついに映画化された!

 監督は、韓国の鬼才キム・テギュン。『ごくせん』シリーズでも人気を博す石黒英雄が主演し、その周りを渡辺大、水川あさみ、山本耕史ら若手演技派が固め、壮絶なサバイバル映像が展開していく。

 行方不明となった兄を捜しに、絶海の孤島にやってきた主人公と仲間たち。彼らが体験する地獄絵図をスタイリッシュに描いたこのアクション映画で、主人公の兄を演じた渡辺に『彼岸島』について、そして仕事への思いなどについて語ってもらった。

──原作は前からご存じでしたか?

渡辺:知ってはいたのですが、最近は新しい作品に手を伸ばしていなかったので、読んだことはありませんでした。でも、出演のお話をいただいて読んでみたら、一気にハマってしまいました(笑)。

──魔物に支配された絶海の孤島を舞台にした作品で、血みどろの壮絶なシーンもあります。撮影中に怪奇現象などが起きたりはしませんでしたか?

渡辺:撮影場所の1つである八丈島は、流刑の地でもあったせいか「見えた」人もいたようです。一度、山の中で夜間撮影をしていたときに、雨で照明がダウンしちゃったことがあります。その辺りは盛り塩がしてあったりするような場所で、怪現象がよく起きる所だったそうです。

 恐いとは思いませんでしたが、昔、刑場だった場所でも撮ったりしたので、畏れ敬う気持ちを持ちながら、撮影に臨んでいました。