“石田純一風”もOK、伊藤忠が服装規定を大胆改正した理由岡藤正広社長自らが旗振り役となって脱スーツに乗り出した  Photo by Hiroki Matsumoto

 毎週金曜日を「脱スーツ・デー」として、カジュアルな服装での出勤を推奨する伊藤忠商事は7月14日、新しいドレスコードの見本となる服装の社内発表会を行った(写真)。

 6月中旬から「脱スーツ・デー」を始めたが、社員に具体的なコーディネートを知ってもらうため、約180人の希望者の中からモデルとなる社員を選定。伊勢丹新宿店のスタイリスト協力の下、伊藤忠の費用負担で服から靴まで全身コーディネートした。

 今回の社内発表会に登場したのは20代から50代までの男女10人。男性は白パンに明るい色のジャケットの爽やかな服装で、女性は鮮やかな色や花柄のブラウスなど、垢抜けた格好。何よりも目を引くのが男性社員の足元だ。社員7人の内4人が、くるぶし丸出しで素足に靴を履いたようにみえる、いわゆる“石田純一風”ファッションである。

 今回の「脱スーツ・デー」に伴い、毎週金曜日のドレスコードは従来から大きく改定された。

 従来は禁止されていたポロシャツ、カーゴパンツ、スニーカー、ジーンズ(ただし破れ加工したものやオーバーオールは不可)などを解禁。また、着こなし方は、くるぶしが出るようなズボンのロールアップは可能。行き過ぎれば「チャラい」格好になりかねないが、その辺りは「TPOをわきまえた仕事着で」(伊藤忠商事)とのこと。