バカンスの取り方にも格差

 図表3は、年間の世帯当たり収入レベル(四分位階級別)と、バカンスの出発率、期間、支出、家計負担の相関関係を示しています(2011年データ)。収入1万3555ユーロ未満と2万6660ユーロ以上の人たちの数値を比較しましょう。まず、前述の図表2でも示しましたが、出発率に大きな開きがあります(36%と78%)。これに加え、バカンスの取り方にも明らかな格差が見られます。特に注目すべき点は、2つです。

 1点目は、前者と後者では、バカンスに出ている期間は1.7週と2.3週とさほど大きな違いがない一方で、バカンスに使う金額に大きな開きがあることです。総支出面で、2.5倍(1080~と2690~)、1人1回当たり支出で1.8倍(460~と830~)もの大差です。従って、バカンスの取り方(行先、交通・宿泊・食事の形態、過ごし方)に違いがあるはずです。

 2点目は、収入1万3555ユーロ未満の人たちは、2万6660ユーロ以上の人たちに比べ、バカンスに出る期間も短く、その支出もかなり低いにもかかわらず、バカンスに出ること自体が、家計収入に占める比率が、2倍近く重たくなっていることです(8.09%、4.17%)。

◆図表3.年間収入とバカンスとの相関関係

出所:CRÉDOC 2014 フランス国立統計局2011年度家計調査データを引用