制震装置で30%揺れが低減

 【図2-4】の青線は、今回の地震で計測された六本木ヒルズ森タワー54階の実測値。振幅は最大25センチだった。一方、赤線は制震装置がなかった場合のコンピュータ解析値で、最大36センチ。最大30%の制震効果があり、揺れも早く収まった。同タワー51階のレストランではワイングラスも倒れなかったという。

【図2-4】

 地盤の違いもあるが、制震装置のない東京都庁第一庁舎は、森タワーの2.5倍に相当する最大65センチの揺れを記録(東京都資料)。一部の天井パネルやスプリンクラーなども壊れた。都は40億円をかけて都庁舎に制震装置を設ける補強計画を発表している。

 分譲マンションの場合、こうした耐震補強は難しい。技術的には可能だが、管理組合の合意形成がネックになるからだ。その意味ではタワーマンションでは、制震構造がスタンダード化した2000年以降のものを選ぶほうがよいだろう。