AKB48の海外姉妹グループ、JKT48が日本にもたらすインバウンドとは?インドネシアでホンダのプロモーションに抜てきされるJKT48(C)JKT48 Project

 AKB48の海外初の公式姉妹グループ「JKT48」が今年で7年目を迎え、ブレイクしている。インドネシア初のアイドルグループとして始まったJKT48。AKB48からJKT48に移籍し、インドネシアで「最も有名な日本人」となった仲川遥香さん(25)はAERA dot.の取材に対し、「みなさんぜひJKT48の劇場に来て見てください!」と呼びかけた。

 13年4月、専用劇場で初めて開催したJKT48の握手会。1日がかりの握手会に集まったファンは約3千人。今年5月の握手会はその6倍以上の約2万人のファンが集結した。

 結成時からJKT48を見守るファンの1人は「当初はファンが少なく、メンバーは日本の地下アイドルくらい身近な印象があった。今はプロのアイドルという感じがする」と感慨深げに語った。

 JKT48メンバーのツイッターのフォロワー数を合計すると約2200万人に達し、これまで30社のスポンサーと契約した。ジャカルタ在住の駐在員は「日本の関わるイベントにはどこに行ってもJKT48が出演している気がする」と最近の印象を語る。

 JKT48の活躍が、インドネシアから訪日する旅行者の増加を後押ししている。

 日本政府観光局(JNTO)が発表した今年1~6月の訪日外国人旅行者数で、インドネシアは前年比44・9%増の18万4900人と、伸び率で他国を圧倒する。

 ある広告代理店の担当者は「大手テーマパークの運営会社がインドネシア人の訪日客向けの広告費を一気に増やした」と市場の盛り上がりに笑みをみせる。