バスの抱える大問題を解決する
「連節バス」も誕生したが…

 一方、なかなか改善が難しい問題もある。車内の人の流れだ。真ん中のドア付近に人が固まり、奥の座席が空いているのに座れないという歯がゆい思いをしたことがある人も多いだろう。高田さんも、「車内の動線はバスの大きな課題」だと言う。

「23区内で運行している都営バスは一律料金なので、前乗り・前払いのルールになっています。それにより、車内の真ん中部分に人が固まり、後部まで乗りきれないという現象が起きるのです」

「改善するには、バスの後方にもドアを作り、前と後それぞれから乗り降りできるようになればいいのですが、バスは後方部にエンジンを積んでいるという構造上の問題で、どうしても後部にノンステップのドアが作れないというジレンマがあります」

 しかし、そのジレンマを解消するために生まれたバスがある。車両2台を繋げた「連節バス」だ。車両の前後から乗ることができるため、車内で人がつっかえるということが起きにくい。バスの運転士が不足している今、一度に大人数を運べる連節バスは、ぜひとも普及してほしいところ。ところが、そこにも大きな問題がある。

「連節バスは、大型ゆえにその金額も大型で1台1億円ほどすると言われています。また、車両の大きさから、運行できるエリアも限られているため、都内で走らせるにはまだ時間がかかりそうです」