誰が書き込んだのかわからない
情報を鵜呑みにする愚

 しかし、ネットの書き込みにどれだけ信頼性があるかといえば疑問です。例えば、グルメサイトに絶賛コメントが掲載されていたレストランに入ってみたら、料理が期待外れだったといったような経験は誰でもあることでしょう。最近、クローズアップされているフェイクニュース問題のように、悪意を持って発信されたウソの情報が混じっていることもあります。

 特に退職した人が書き込む情報は、その会社にイヤな思いを抱いていて辞めることが少なくないため、ネガティブな方向にバイアスがかかりがちです。もっといえば、退職者の中には上司、役員、社長のいずれかから、否定されるようなことを言われて辞めざるを得なかった人もいます。

 匿名のネットの書き込みは、ざっと眺めて全体の傾向や雰囲気を掴むのにはいいかもしれませんが、一つの書き込みの詳細に引きずられ過ぎるのはかえってよくありません。それよりもむしろ、身近にいる信頼できる人たちを通じて情報を得たほうが有益です。お店選びでも、ネットの書き込みよりリアルの知り合いの口コミのほうが信頼できるのと同じことです。

 知人や友人の中に転職を検討している会社と同じ業界で働いている人がいれば、そうしたツテをたどって話を聞くのが一番いいと思います。その会社を知る人から直接得る情報でも、話し手によって偏りがあるのは否めませんが、どんな偏りがあるかはその人の立場などから類推できますし、言いっ放しのネットの書き込みを鵜呑みにするよりは、はるかにいいと思います。

ウェブサイトや求人広告から
ネガティブな側面を類推する

 また、転職を検討している会社のウェブサイトに掲載されている情報や、転職サイトに掲載されている広告もきちんと読み込むべきです。