毎年、学年テーマに基づいた"ナショジオ発表会"というプレゼンの場がある

 特徴的なプロジェクトとして、日本で唯一の「ナショナル ジオグラフィック教育実験校」として、5年間“ナショジオ”を読み続けるという取り組みもある。「“ナショジオ”は、地球をテーマに世界に通用する地球人を育てるために役立つ雑誌であり、素晴らしい写真を見るだけで心が動かされます。未知の世界に気付き、知的好奇心を目覚めさせ、世界標準の視点を育むことが、この取り組みの目的です」(福田校長)。

マンツーマン教育の原点を実践するICT教育

 成立学園ではまた、ICT活用にも積極的で、全生徒にiPadを持たせている。教育の原点はマンツーマンで教えることにあると考えるからだ。

 福田校長は、「子どもは社会性を学校の集団授業で学びますが、子どもの能力は個々に違うので、集団授業ではどうしても弊害が出てしまう。あるところまでは集団でも、個々に教育を行き届かせるには、かつて親が子に教えたように、マンツーマンでの教えが必要なのです」と語る。

 iPad導入の最大の功績は、教員がこれまで以上に生徒へのフォローワークが行き届く点にあるという。個々の答案を見てiPadを通じて学習指導を行い、学習アプリで事前学習の指示を出す。反転授業が実現することで、学習の定着度も変わってゆく。

プロや大学で活躍するトップアスリートも多数輩出。スポーツを通した人間形成も行う

 日々の学習では、通常授業の他に長期休暇中の講習や補習授業によって「成立学園は塾いらず」と卒業生が語るほど、充実した学習体制を整備。高校入学時のGMARCHレベルの人数が卒業時には約4.9倍になるなど「伸ばす」指導には定評がある。

 甲子園出場の野球部や全国大会出場が多いサッカー部など、スポーツの強豪校としても知られる成立学園だが、それら活発な部活動も「見えない学力」を養成する力となる。

「ドングリの実の形や大きさが違うように、子どもたちはそれぞれの個性があります。本校の教員は、生徒それぞれの個性を発見することに時間をかけ、それぞれの生徒に合った学習・生活指導や支援を行います。生徒本来の姿をじっくり見つめる、それこそが本校の教育の現場で行われていることです」(福田校長)