ランキング上位には
農業・漁業の街が並ぶ

 上位の顔ぶれを見てみると、未婚率が高い街にはいくつかのパターンがあることが浮かび上がってくる。

 まずは何かにつけて「ヨメ捜し」が話題になる農家はじめ第一次産業の従事者が多い街。表中では7位の三浦市(神奈川県)、8位の常陸太田市(茨城県)、9位の八街市(千葉県)、10位の稲敷市(茨城県)、11位の山武市(千葉県)などで、いずれも農業従事者が10%弱と、全国平均の3.4%を大きく上回っている。

 6位の富津市(千葉県)の農業従事者は4.2%とそれほど多くないのであるが、この街はノリやアサリの養殖が盛んで、漁業従事者が集計対象市区のなかで15番目に多い3.3%(全国平均は0.3%)。これらの街は特に男性の未婚率がいずれも50%を超えて(全国平均は38.8%)おり、ヨメ不足の実態を数値から読み取ることができる。

 もうひとつの共通点は、京都市の東山区(2位)、中京区(4位)、上京区(13位)、札幌市中央区(14位)、名古屋市中区(5位)、福岡市中央区(16位)など政令市の中心部にある都市。連載1回目(「圧倒的に女性が多い街ランキング・ベスト30!男女比が偏る意外な理由」)で福岡市中央区を例にとって詳細に分析したが、こうした都市は就職で周辺の街、時には県境を超えて多くの20歳代前半の女性が移り住む。これが男女の比率を大きく変える要因になっているのだが、30歳代の男女比に限って集計しても、この傾向が顕著に表れる。

 女性を100として算出した数値(男女比率)では、東山区が91、中京区83、上京区86、札幌市中央区89、福岡市中央区に至っては76である。さらにこうした女性が多いことを裏付けるように、30歳代の労働力率、つまりなんらかの形で仕事をしている比率が80%前後で、全国平均の73.1%を上回っている。

 その結果、これらの街では、30歳代の未婚女性の数が男性のそれを上回る「女余りの街」となるのである。