中高年のゴルファーが抱える悩みでいちばん多いのは「若いときに比べて体が回らなくなった」というものです。そこで今回は、スウィングのキーポイントである「捻転」についてレッスンしましょう。

 体の構造上、上体がねじられる角度は老若男女ほとんど変わらないため、歳をとって「体が回らなくなった」と思うのは、じつは勘違いなのです。加齢による体力的、筋力的な衰えによって、体が毎回同じように「動きにくくなる」というのが正解です。

 上体をねじることによって肩が回ると思っている人がほとんどですが、上体がねじられる角度というのは骨格がねじられる角度であり、回そうと思って回るものではありません。バックスウィングで体を回すと、腰から首までが段階的にねじられているように見えますが、実際にねじられているのは「胸骨」の部分だけ。つまり、お腹回りしかねじることができないわけです。

中高年ゴルファーは下半身を動かして捻転を深くしよう
下半身を固めずに、フットワークを使ってクラブを上げること。そして、お腹回りを意識してねじることがポイントだ