Facebookアプリでファンサービスする
北米プロ・アイスホッケー・リーグの取り組み

 北米プロ・アイスホッケー・リーグNHLは先月、日本でも人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、FacebookでNHL Twitter Visualizerと名付けたアプリを公開した。名前からもわかるようにこれはやはり人気SNS、ツイッターを利用したマーケティング・サービスなのだ。

スタジアムにWi-Fi完備の観戦スイートも登場<br />米プロスポーツ界で活発化する<br />ツイッター、フェイスブックを活用したファンサービスNHL Twitter Visualizer

 同アプリを利用するとフェイスブックの画面内にアイスリンクの上にNHL所属チームのロゴが描かれたアイスホッケーのパックが散らばったCGが表示される。パックの大きさはバラバラになっており、その大きさはチームに関するツイッターでのつぶやきの数の大きさにリアルタイムに比例するようになっているのである。

 各チームのファンであればどんな会話が行われ、どんな情報が流れているか気になるところであろう。各パックをクリックするとそのチームのものはもちろん、所属選手のツイッター・アカウントのリスト、チームやファンのつぶやきの時系列表示、さらにそれらのつぶやきがどこからされているかの地図、ツイッターに投稿された写真の一覧がまとめて表示されるようになっている。もちろんそこからつぶやくことも可能だ。ゲーム・スケジュールやコラムなどにアクセスできるボタンも完備されている。

 さらにNHLが所有する専門ケーブル・チャンネル、NHLネットワークで放送しているトークショーで、解説者がつぶやきの内容に答える企画も実施中だ。

 このサービスの主な目的は、アメリカで圧倒的なユーザー数を誇るFacebookを利用するファンのツイッター利用を促進し、NHL各チーム、選手のフォロワーとして引き込もうというもの。フォロワーになってもらえれば、つぶやきによる情報発信を受けとってもらえる。またオンライン内外でのファンの活動にも刺激を与えることができるだろう。

 また、NHLはやはりFacebook内公式ページ上でNHL Picture Profile Generatorというアプリも公開している。これはユーザーが同サービスで用意されたチームやイベントのロゴ、選手の写真などを使い、独自のバナーが制作できるというもの。これによりファンがFacebookのプロフィール写真やブログで制作したバナーを使ってくれることを狙っている。