11月13日、センスタイムグループなど、顔認証技術を手掛ける中国の新興ハイテク企業に、国内外から投資資金が流入している。中国は当局の監視目的と商用利用の両面から顔認証技術への需要が旺盛で、市場拡大への期待が高いためだ。写真は、センスタイムの監視ソフトによる解析。北京で10月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[香港 13日 ロイター] - センスタイムグループや北京曠視科技(フェイス++)など顔認証技術を手掛ける中国の新興ハイテク企業に、国内外から投資資金が流入している。中国は当局の監視目的と商用利用の両面から顔認証技術への需要が旺盛で、市場拡大への期待が高いためだ。

自社の監視技術を説明するセンスタイムのXu Chiheng最高経営責任者。北京で10月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

 顔認証は人口知能(AI)技術を使い、両目の間隔や頬骨の形状から人物を瞬時に定することが可能。中国がカメラによる常時監視システムの構築計画を明らかにしたことが投資家の期待をあおっている。商業分野では、ATMなどのセキュリティー保護や商店の決済システムなどでの利用が見込まれる。

 IHSマークイットの推計によると、中国で設置された画像監視システムは、官民合わせて昨年時点で既に1億7600万台に達した。市場規模は64億ドルと世界最大。IHSは2021年まで年12.4%の成長が続くとみている。

 一方、米国の市場規模は29億ドルにすぎず、市場の伸び率も0.7%にとどまると見込んでいる。

 画像監視システムの爆発的な普及で、中国では政府が電話やインターネットの統制を画像監視を組み合わせ、反体制派や活動家の取り締まりを厳しくするのではないかとの懸念が浮上している。