第88回では「賢い人に共通するマンションの買い方」について、お伝えした。

 意外にも(?)多方面から反応があり、マンションに対する関心度の高さをうかがわせた。

 特に、「消費マンション」というキーワードについては、ある業界関係者から「今年の業界の流行語大賞モノだよ」と言われ、妙な気分になった。

 さて今回は、第88回の内容をさらに具体化してみたい。

 今すぐマンションを買う予定のない人も、一生賃貸住宅に住む予定の人にも読んでもらいたい。

 しかし、買ったばかりの人や、手付金を払ったばかりの人は、「嗚呼!」と後悔することになっては困るので、この連載は読まないほうがいいかもしれない。

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 では、始めます。

“所有”する時代から
“使用”する時代へ

 いつごろからだろうか?7〜8年くらい前から、レンタル使用、シェア使用というスタイルが広まり始めた。

 かつては所有することがステイタスだった車。車がないと生活に支障をきたす地方都市は当然として、都市部に住む多くの人々が車を所有していた。

 しかし、「持っていないと、それほど不自由なのだろうか?ほんとに買う必要あるの?」と疑問を抱く人々が増え始めた。

 それまでビジネスやリゾート地ぐらいでしか利用していなかったレンタカーが日常生活の中へ浸透し始めた。また、マンション単位やコインパーキングでのカーシェアリングも一般化してきた。