さらに、100円ショップでの買い物はあれもこれもと相応の数になってしまうことが多いので、この数円の差は後からじわじわと効いてくる。いまや優位性があるのは、スーパーや専門店で買うと明らかに高いと思われるココナッツミルクやスイートチリソース等のエスニック食材くらいかもしれない。日々の食卓に上るような調味料類は、意外にもスーパーのほうが安く買えてしまう。

100円ショップで
買うべきベスト3は?

 では、100円ショップで買うべきものは何だろう。筆者がいつもお勧めするのは、(1)シーズンもの(2)お試ししたいもの(3)ご当地ものなどだ。

 シーズンものといえば、今なら筆頭はカレンダー。デスクタイプ、壁掛けタイプ、キャラクタータイプといろいろ選べて、すべて100円。シンプルなカレンダーに特別な品質を求める人はいないと思うので、100円ショップで十分だろう。先日「金運アップカレンダー」なるものを見かけたが、もし100円で金運が上がるなら実にお買い得ではないか。スケジュール手帳類も揃っているので、特に毎年これと決めていない人は100円ショップから先に覗いてもいい。

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 100円ショップが得意なのはイベント用のグッズだ。ハロウィン、クリスマスなど、そのシーズンだけ持てばいいものなら、そこまでお金をかけなくていい。年末には正月飾りも並ぶ。これは縁起ものなので価値観によるが、筆者は毎年100円ショップで買わせていただいている。なぜなら次のシーズンまで取っておくべきものではないからだ。

 また、(2)のお試し用のものを買うには100円ショップは適している。前述したような、たまにしか使わない調味料や、新たに試したいと考えているものが100円で買えるからだ。以前、筆者は釣りのルアーを買ったことがある。本格的なルアーだと1000円近くするので、お遊び気分では手が出ないからだ。

 ダイエットやエクササイズグッズを100円ショップで入手すれば、たとえすぐに挫折してもお財布のダメージが少ない。本格的に肉体改造をしたくなってから、しかるべき金額をかければいい。

 最後は(3)のご当地もの。店舗があるエリアによっては、並んでいる商品に独自色があることも。例えば上野のショップにはパンダアイテムが並んでいるし、沖縄では黒砂糖やご当地塩を買ったこともあった。旅行先や出張先で100円ショップをのぞいてみると、ご当地土産を安く買えるかもしれない。空港や駅で買うよりもお財布に優しい。

 100円均一は人を惑わす。先に書いたように、「すべてが安い」と錯覚させる手法だからだ。もし、あなたが100円ショップで商品1個、108円しか払わずに店を出られるなら、確実にお金が貯まる人であると何重にも太鼓判を押させていただきたい。

(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)