一部の投資家は、株式相場の継続的な安定推移から恩恵を受ける戦略への依存が強まったことや、相場が上昇する一方でヘッジが無駄になったことに対する不満が数ヵ月続いたことで、相場は急激な変動に対し極めてぜい弱になったと警告する。

 最近ニューヨークで開催された「ロイター・グローバル・インベストメント・2018・アウトルック・サミット」の出席者は、好調期における現状への満足は、投資家の懸念リストの筆頭に来るだろうとみている。

 ただ、オプション市場をみると、投資家が株式の売りに対し、低水準となっているVIX指数が示唆するほどぜい弱ではないとアナリストは分析する。

 例を挙げれば、S&P500指数のオプションではコール(買う権利)1枚に対しプット(売る権利)は2.1枚となり、トレードアラートによると過去5年間で最もディフェンシブな水準に近いという。

 VIX指数のオプションは同様に、「アウト・オブ・ザ・マネー(損失が出る状態)」になっているコールオプションの持ち高が増加していることも示している。

 スワン・グローバル・インベストメンツのポートフォリオ戦略ディレクター、Aashish Vyas氏は「VIX指数のコールでアウト・オブ・ザ・マネーの建玉が非常に多い場合、私は相場が積極的にヘッジされていると考えることが多い」と説明。「私にとっては、VIX指数そのものの水準よりも重要だ」と述べた。

(Saqib Iqbal Ahmed記者)