「外」に出られる?
実現には数々の難題

 500形は2017年11月の報道公開時点で「6割程度が完成した状態」(留岡常務)。電気関係の修繕作業はこれからだ。ここまで来ると、実際に丸ノ内線の線路を走る日がいつになるか気になるところ。しかし、今のところは「走行可能な状態にする」というところまでしか予定されていない。

 走行できるようになっても、すぐに営業路線で運転できるわけではない。現行の法令基準に合致した最新の安全装置を搭載しなければならないなど、さまざまな難題を解決する必要がある。当面は車両基地の一般公開イベントで展示したり、基地内の線路で少し動かすくらいのことしかできないだろう。

 ただ、500形は構造上、1両だけでも動かすことができる。それにもかかわらず3両編成で復元したことについて、増澤技術課長は「3両は(留岡)常務の考え。1両で動かなくなると大変なことになる。3両あれば残り2両(のモーター)で何とかなる」と話す。

復元された500形(734号)の車内。この席に座って丸ノ内線に乗れる日は来るのだろうか Photo by Y.K.

 これに対して留岡常務は「(車両基地)構内の運転なら動かなくなってもいいが、“止まると困るようなところ”に行きたい。思いとしては一度(車両基地の外に)出したい」と話した。

 “営業路線で運転したい”という考えはあるようだ。

 お客を乗せて走らせることは難しいかもしれないが、せめて試験列車や回送列車として営業路線を走らせることはできないものだろうか。さまざまな難題がうまく解決され、丸ノ内線の駅で「サインウェーブ」が流れていく姿を再び見てみたいと思う。