12月7日、アジア各国の中央銀行は来年、相次いで利上げに動く見通しだ。中国人民銀行本部前で2009年2月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

[香港 7日 ロイター] - アジア各国の中央銀行は来年、相次いで利上げに動く見通しだ。ただ、アジア経済をけん引する中国の景気が鈍っているため、輸出主導の成長回復との釣り合いを取り、利上げのペースを米国よりも遅らせることになりそうだ。

 数ヵ月前にはアジアの中銀の金融政策は現状維持か、追加緩和もあり得るとの見方が大勢だったが、見通しは一変。世界的な成長拡大を後押しする貿易の好調は長期化するとみられている。

 先週は貿易が順調なこの機をとらえて韓国が金融正常化に進み、6年以上ぶりに利上げした。アナリストは、公共投資の急増が追い風となっているマレーシアやフィリピンも来年第1・四半期に利上げに踏み切ると予想している。

 2013年に起きた米金融緩和縮小を巡る市場の混乱「テーパータントラム」を教訓に、アジアの中銀は米国ではなく自国の経済に目を向けることに自信を深めているはずだ。

 ANZのアジア調査ヘッドのクーン・ゴー氏は「この数年で、アジアの金融政策は米国との連動性を断ち切れるということが明らかになった」と指摘。米国の追加利上げが見込まれるというだけでアジアの中銀が動くという状況ではなくなったと述べた。

 アジアと米国の金融政策のデカップリングが表面化したのはこの2、3年。米国が4回の利上げを実施したのにアジア諸国は追随せず、利下げをする国もあった。