冬はスマホ新商品の登場シーズンということで買い替えにベストな時期だ。ただし、最近のスマホは大画面モデルが多く「片手で操作しやすいコンパクトモデルが欲しい」といった要望も多い。男女を問わず片手で快適に操作できる、コンパクトスマホの人気は根強いのだ。

 そこで今回は、コンパクトかつ高性能で高画質カメラを搭載した最新コンパクトスマホ3機種をご紹介。毎日の生活で快適に使える、ベストサイズのスマホをチェックしよう。

片手で操作できない大画面スマホはNo!
高性能コンパクトスマホ3機種の魅力に迫る

 コンパクトスマホのなかでも高性能モデルに分類されるのはシャープの「AQUOS R compact」、ソニーモバイルの「Xperia XZ1 Compact」、そしてアップルの「iPhone 8」だ。これらのスマホはコンパクトながら、ハイエンドの大画面スマホに匹敵する処理性能や高画質カメラを搭載している。このため、スマホ初心者からスマホ慣れした上級者まで、安心して購入できるモデルとなっている。

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画像左から「Xperia XZ1 Compact」「AQUOS R compact」「iPhone 8」

 コンパクトスマホの最大の魅力は、男女を問わず片手で持ちやすく親指だけで素早く操作できる快適さだ。もう一方の手に荷物を持っていても、さっとメールやLINEに返信できる。この快適さこそが、プライベートからビジネスまでコンパクトモデルが根強い人気をもつ理由だ。

 近年ではディスプレーの狭額縁技術の進化により、「AQUOS R compact」のような、コンパクトでも4.9型の高解像度ディスプレーを搭載したモデルも登場している。コンパクトモデルに興味はあるが、画面の小ささが気になっていた方は要チェックだ。

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コンパクトスマホは片手操作がラク。「AQUOS R compact」のように、コンパクトかつ高解像度のモデルも登場した

 今回紹介する3つのスマホは、いずれもカメラが高画質で処理性能も高い。SNSへの写真投稿はもちろん、多くの最新ゲームも快適に楽しめる。防水性能やおサイフケータイも搭載しているので、これまでのスマホからの買い換えはもちろん、ケータイからもスムーズに乗り換えやすい。

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今回の3機種はコンパクトモデルでも高性能だ。3Dグラフィックを多用したゲームも大半は動作する。また、コンパクトなので横画面操作のゲームも遊びやすい

 では、次のページから最新の高性能コンパクトモデル3機種の特徴を見ていこう。

コンパクトながらフルHD超えの倍速IGZO液晶を搭載
シャープ「AQUOS R compact

 シャープの「AQUOS R compact」はauとソフトバンクから発売される、コンパクトかつ大画面4.9型フルHD+(1080×2032ドット)、120Hz駆動のハイスピードIGZO液晶を搭載した端末だ。本体上部はインカメラ以外がすべて液晶ディスプレーという、同社が「EDGEST fit」と呼ぶ自社開発の狭額縁技術により大画面化を実現している。

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画像はau版の「AQUOS R compact」

 実際に手にすると、これまでのコンパクトスマホと比較してタテ方向の表示面積が広く、メールやSNSの内容を一覧で確認しやすい。画面下部のAndroidのナビキーがふだんは隠れているのも、表示面積の広さに寄与している。

 横幅は66mmとかなりスリムで、男女を問わず片手での操作や文字入力がラクだ。側面フレームも手にフィットする形状ながらもややエッジを効かせることで、握りやすさと手からの滑り落ちにくさを両立している。

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横幅は66mm、片手で握りやすく親指だけでラクにフリック入力できた
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Androidのナビキーはふだん隠れているが、画面の下部を上にスライドすると表示できる。また、設定によりナビキーを表示しなくても、指紋認証センサーのタッチで「ホーム」、左右にスライドで「戻る」や「タスク」操作が可能だ

 4.9型IGZO液晶は高解像度フルHD+(1080×2032ドット)表示に加え、先述のとおり120Hzの倍速表示に対応。写真や動画を繊細かつ鮮やかに表示できるのに加えて、ブラウザーやマップのスクロールは残像感が少なく滑らかだ。

 また、IGZO液晶は水滴がついた状態でも操作しやすいという特徴がある。一般的な防水スマホは、水滴がつくと誤操作が起きたり、逆にタッチに反応しづらくなることが多いのだが、AQUOS R compactは少々水濡れした手でも問題なく操作できた。

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IGZO液晶の特性により、水滴がついた状態でもタッチ液晶を快適に操作できる

 メインカメラは広角1640万画素で、暗所撮影時の感度も高い。カメラの起動やオートフォーカスが高速だ。インカメラは800万画素で美肌設定や、画面をフラッシュ代わりに発光させてアイキャッチを入れるなど、セルフィーで流行の機能も搭載している。こだわり派のユーザー向けには、写真の雰囲気を変えたりフルマニュアル撮影が可能な「おまかせプラス」機能も利用できる。

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メインカメラは1640万画素。オートのほかフルマニュアル撮影にも対応
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インカメラは目にハイライトを入れるセルフィーフラッシュ搭載のほか、タイマー撮影だと視線を集めるアイキャッチも表示される

 このほか、OSの2年更新保証やUSB Type-C充電など、最新の仕様をしっかりと搭載。大画面なだけでなく、機能面でも長く使えるコンパクトスマホに仕上がっている。

メイン19.2メガ+超広角のインカメラが魅力
ソニーモバイル「Xperia XZ1 Compact

 ソニーモバイルの「Xperia XZ1 Compact」は、ドコモ取り扱いのXperiaの小型モデル。ディスプレーは4.6型HD(720×1280ピクセル)で、今となっては解像度は低め。ただし、画面解像度以外の機能面では上位モデル「Xperia XZ1」とほぼ同等で、高速処理のSoCや1920万画素カメラもしっかり搭載している。

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ソニーモバイルコの「Xperia XZ1 Compact」

 横幅は65mmで、男女問わず片手持ちで操作しやすい。指紋認証センサーが右側面に搭載されており、右手で持った場合はロック解除から文字入力まで親指だけでスムーズに操作できる。

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横幅は65mm、側面はやや角張っているが男女ともに片手で握れるサイズ。親指だけで文字入力できた
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右側面に指紋認証センサーを搭載。右手で持って、親指で押すだけでラクにロック解除できる

 特徴として、超広角120度撮影の800万画素インカメラを搭載。一般的なスマホのインカメラと比べて、より広い風景や狭い空間でも複数の人数といっしょに撮影できる。

 アウトカメラはメモリー積層型の1920万画素カメラを搭載。人の笑顔や動物を撮る際に一瞬シャッターを押すのが遅れても、少し前の動きを自動的に記録する「先読み撮影」や、秒間960コマのスーパースロー動画の撮影などさまざまな機能を搭載している。

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インカメラでの作例。左が120度超広角撮影、右が80度の通常撮影に戻した状態。超広角だと、魚眼レンズのようにかなり広い範囲を撮影できる
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動きを予測にくい動物や子どもを撮影する際は「先読み撮影」により、シャッターを押す直前の状態も自動的に記録する。ベストショットの撮り逃しを防げる

 このほか、Bluetooth接続でのハイレゾ楽曲再生にも対応している。現在、ハイレゾ対応のBluetooth機器が対応するコーデックはLDACとAptX HDの2種類があり、どちらか片方のコーデックにしか対応していないヘッドフォンやオーディオ機器も多い。「Xperia XZ1 Compact」は両方のコーデックに対応。ソニー製のほか他社製のハイレゾ対応Blueoothヘッドフォンでも、対応コーデックの違いを気にせず接続して楽曲を楽しめる。

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Bluetoothのハイレゾ対応コーデックのLDACとAptX HDの両方に対応。画像の「SoftBankSELECTION XHA-9000」のように、AptX HDのみ対応のオーディオアンプやヘッドフォンも問題なく接続できる

 上位モデル「Xperia XZ1」と同じ1920万画素カメラや、最新SoCのSnapdragon 835を搭載するなど、かなりの高性能モデルだ。ただし、せっかくのカメラや処理性能に対してディスプレーがHD解像度止まりなど、ややもったいない部分もある。また、取り扱いがドコモだけという点も残念だ。

新たにワイヤレス充電に対応した超定番モデル
アップル「iPhone 8

 最新のiPhoneでもっともコンパクトなのが「iPhone 8」だ。現在ドコモ、au、ソフトバンク3社が取り扱っているほか、SIMフリー版も用意される。処理性能などは「iPhone X」や「iPhone 8 Plus」とほぼ同じだが、リアのダブルレンズカメラを搭載しておらず、画面サイズや解像度は4.7型(750×1334ドット)とiPhone 7から据え置かれる。

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アップルの「iPhone 8」

 横幅は67.3mmと、今回で紹介する他の2端末より大きめ。ただし、厚さは7.3mmと最薄で、背面の素材が金属からガラスへの変更されたことで、片手持ちでも手から滑り落ちにくくなっている。とはいえ、女性や子どもでは片手だけでの操作は難しいかもしれない。

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横幅67.3mm。3年前登場の「iPhone 6」のデザインを継承していることもあり、いまどきのコンパクトスマホと比べると横幅が広くやや握りづらい。男性ならギリギリ片手親指だけで操作できるかも

 「iPhone 8」は処理性能やカメラ画質が向上したほか、iPhone 7から引き続き防水性能やApple PayによるモバイルSuicaやiD、QuickPayなどのIC決済にも対応している。高性能を生かして、現在App Storeで増えつつある最新のAR対応アプリも快適に楽しめる。

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新センサーの1200万画素カメラを搭載。画像処理も改善し画質が向上している
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iOS 11からARKitを利用したARアプリが増えた。iPhone 8の処理性能ならほとんどのアプリが快適に動作する

 新機能としては、Qiによるワイヤレス充電や、周囲の照明の色合いに合わせて画面のホワイトバランスを見やすく調整する「TrueTone」を搭載。電球色の照明の飲食店でも、撮影した写真を元のイメージ通りに表示できる。

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ワイヤレス充電の標準規格である「Qi」に対応。対応充電パッドの上に置くだけで充電できる
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電球色の照明の下で、同じウェブサイトを開いてみた。画像左がTrue Tone対応のiPhone 8、右が従来のiPhone 7。iPhone 8は元の暖かみのある色だが、iPhone 7では青っぽく見えてしまう

 「iPhone 8」はコンパクトスマホと表現するにはやや大きめだが、男性ならギリギリ片手操作が可能な範囲。高速処理や高画質カメラに加えて、防水やIC決済など日本で人気の機能にもしっかり対応しし、機能面での欠点もほとんどない。不満があるとすれば、高性能なワリに画面解像度が750×1334ドットとやや低めなぐらいだ。

 今回紹介した3つのスマホは、片手で操作しやすいコンパクトさが最大の魅力。片手操作だけでなくズボンの前ポケットに入れやすい点も見逃せない。画面サイズの肥大化が続く現在のスマホトレンドに違和感をもつユーザーなら、この3つのスマホへの乗り換えを検討してみよう。