12月15日、新規株式公開(IPO)市場は、今年の米株式相場の力強い上昇で下地が整い、来年への期待が膨らんでいる。写真はウォール街の標識。NY市で昨年12月撮影(2017年 ロイター/Andrew Kelly)

[15日 ロイター] - 新規株式公開(IPO)市場は、今年の米株式相場の力強い上昇で下地が整い、来年への期待が膨らんでいる。既に米民泊仲介サイトのエアビーアンドビー(Airbnb)や音楽ストリーミングサービス世界最大手のスポティファイなど大手未上場企業がIPOに踏み切るとの見通しが広まっている。

 米株式市場は主要3指数が年間で2013年以来となる大幅な上昇で年を終えることになりそうだ。

 今年の米IPO市場は、写真・動画共有アプリのスナップチャットを運営する米スナップや食材宅配サービスの米ブルーエプロン・ホールディングスなど比較的早い時期の株式公開が不調だったが、下半期には株高の波に乗って持ち直した。

 ナスダック証券取引所のネルソン・グリッグス社長は「株価指数が過去最高値を付けてバリュエーションが高まっており、IPOにとって好ましい環境になっている」と指摘。「金利はなお長期的にみて低い水準にあり、企業は好機を生かそうと前のめりになるだろう」と話した。

 来年も数社の「ユニコーン企業」(評価額10億ドル超の未公開企業)が上場を実施しそうだが、IPO市場に弾みをつけるのは中小規模や外国企業による新規上場だと専門家はみている。

 コンサルタント会社CBインサイツによると、ユニコーン企業のIPOは今年が14社で、昨年の8社、2015年の10社から増えた。こうした案件の大半は米国での上場だった。