12月18日、トムソン・ロイターのデータによると、2017年の新興国市場の債券発行額が過去最高に達した。6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[ロンドン 18日 ロイター] - トムソン・ロイターのデータによると、2017年の新興国市場の債券発行額が過去最高に達した。サウジアラビアやアルゼンチンによる旺盛な資金調達、タジキスタンなどフロンティア市場の初の起債、中国企業の社債発行増大などが背景で、2018年もこの勢いは続く見込み。

 新興国市場債券ファンドへの活発な資金流入、緩やかな米国の金融引き締め姿勢などが幅広く起債を後押しした。

 12月8日時点で資金調達は過去最高の6705億ドルで、すでに2016年全体の4912億ドルを大きく上回っている。

 国債発行総額は2014億ドル。湾岸諸国による発行が拡大し2016年の1729億ドルを上回った。サウジは4月に過去最大の90億ドル規模のイスラム債(スクーク)を発行し、9月も124億ドルの資金調達を行った。

 ムーディーズによると2017年のイスラム債発行額は約950億ドルで、2016年の850億ドルを上回っている。2018年は湾岸諸国の資金需要が高まり、1480億ドルに達すると予想されている。

 イスラム債を除くと、2017年の最大の国債発行国はアルゼンチンで約170億ドルを調達した。需要は強く、100年債の発行にも応募が殺到した。

 またソシエテ・ジェネラルのソブリン・クレジットアナリスト、レジス・シャトリエ氏によると、フロンティア市場の国債発行は全体の25%を占め、昨年の10.5%から拡大した。