つい7~8年前までの中国では、スマホの偽物電池がよく爆発した。スマホを胸ポケットに入れていた民工(出稼ぎ労働者)の死体の写真が、しょっちゅうネットにアップされていたのを覚えている。

 これならば被害者は自分一人で済むが、飛行機の中だと本当にとんでもないことになりかねない。

ウェブからの微信もダメ
ショートメールもブロック

 さて、なんとか無事、日本に到着した。

 ホテルに着き、何はともあれ、まず微信の回復である。今、中国人は、いや在中の日本人も、ありとあらゆる連絡や書類や写真の送付、国際電話を含む無料電話までこれでやっている。

 微信でもらった写真などは一定の時間がたつと、その通信ラインからは消されてしまう。

 私のそのスマホは華為(フォアーウェイ)で、スマホ内に保存と同時にクラウドアップする華為のサービスもある。だが、情報流出が怖くて使っていない。スマホが壊れたままならたくさんの写真が失われてしまう。しかし、スマホがダメでもパソコンでサイトから暗証番号を入れたら、自分の微信につながるはずである。

 甘かった。

 今は、パソコン画面に表示されたQRコードを、自分のスマホで読み込まないとつながらないようになっていた。支払いと連携するようになったせいかもしれない。

 そうだ、海外から中国のスマホに短信(ショートメール)を送るサービスがあったはず、と検索をすると、すでに多くが閉鎖されていた。英語版はあり、2、3試したが、これも中国には送信できない。

 ネット検索してみると、利用者減もあるが、中国政府がブロックをかけているとの情報があった。以前はよくこの短信を使い、国内外から反中国政府メッセージが一斉に送られていた。つまり微信のように、政府に完全に管理されているもの以外、だんだん使えなくなっている。