デュアルカメラを搭載するなど、性能的にも価格的にも魅力的な3~4万円台のSIMフリースマホを比較している本企画。今回はベンチマーク、スクロール、文字入力で速度をチェックする。スピードで選ぶならどの機種になるだろうか。

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honor 9
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Moto G5S Plus
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ZenFone 4 Selfie Pro

CPUやサイズ的にはややhonor 9が有利か?

 現在比較しているのは、いずれもデュアルカメラ搭載のファーウェイ「honor 9」、モトローラ「Moto G5S Plus」、ASUS「ZenFone 4 Selfie」の3機種。いずれも3~4万円台で購入できるミドルハイクラスの端末だ。前回はスペックと料金を比較したが、3機種とも細かくスペックに違いがあり、決め手は料金に。結果、キャンペーンの適用もあってMoto G5S Plusが1勝を挙げた。まずはそのスペックからおさらいしていこう。

 スペック面ではCPUにCortex-A73ベースの高性能コアを搭載するhonor 9が、今回のベンチマークアプリを使ったテストでやや有利になると予測できる。また、本体サイズでも5.15型のhonor 9がコンパクトゆえに、片手操作であるスクロールや文字入力テストでも有利になりそうに思える。では、実際の結果を見ていこう。

ベンチマークテストではhonor 9が余裕の勝利!

 最初にアプリを使ったベンチマークテスト。使用したアプリは「AnTuTu」と「3Dmark」。各機種で3回ずつ計測し、トータルスコアをはじめ各スコアの最高値を掲載している。

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Moto G5S Plus
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ZenFone 4 Selfie Pro

 まずAnTuTuでは予想どおりにhonor 9が全スコアで勝った。トータルスコアで14万越え、各スコアもハッキリと差をつけている。ほぼハイエンド級の性能と言っていい。あとの2機種はトータルスコアが6万台なので典型的なミドルクラス。微妙な差ではあるもののCPU以外ではMoto G5S Plusのほうが数字は大きいため2位と言える。

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Moto G5S Plus
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ZenFone 4 Selfie Pro

 3Dmarkのスコアでもhonor 9が圧勝。トータルスコアで2000を超えているほか、フィジックス、グラフィックスのスコアでもハッキリと差がついた。ただ2位に関しては、これも小さな差ではあるが今度はZenFone 4 Selfie Proが逆転した。

500通スクロールテストでは意外? にもMoto G5S Plusの勝利

 ここからは実際に使用してのテスト。まずは画面のスクロールをチェック。Gmailを500通あらかじめ受信し、片手操作で上から下へスクロールする。500通目に達した時間が早い機種を勝ちとする。

 Gmailは同じアカウントで登録、3回計測(ストップウォッチを使用)し、その最速と平均タイムを掲載している。

 ここで勝ったのは意外なことにMoto G5S Plus。前回3機種を並べたときの印象ではもっとも幅広で大きく見えたスマホだ。しかし実際に使用してみると筐体が薄型なこともあって持つのは問題無し。ビュンビュン飛ぶような、とても高速なスクロールだった。時間がややかかるのは途中の省略表示が無いのだろう。そのため途中でガンと止まることもない。

 それに続くのはhonor 9。こちらも相当速く、使ってみた印象ではMoto G5S Plusとあまり変わらない。あまりにもスクロールの動きが速く見えるので指も自然と速い動きになり、開始早々(テストの順番は1番目)指が疲れるほど。

 最後はZenFone 4 Selfie Proだが、こちらも使っていて遅いと思うことはない。途中でスクロールが省略されず、指を動かすのがやや疲れた影響もあったかもしれない(テストの順番では最後の3番目)。

文字入力ではこれまた意外にもZenFone 4 Selfie Pro

 最後に文字入力テストを行なった。Gmailの新規作成画面で、フリック入力を用いて、予測変換は使わない。全文を入力し通常変換で文章を作成する。各機種片手で3回操作する。入力する文章は以下のとおり。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 スクロールテストと同じく、ストップウォッチで時間を計測。これも各機種3回ずつテストを行い、最速と平均タイムを掲載している。

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Moto G5S Plus
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ZenFone 4 Selfie Pro

 なおZenFone 4 Selfie Proのみ、ATOKの初期設定であるフラワー入力をフリック入力に変更(ケータイ入力有効)しているが、他の入力設定はデフォルトのままだ。

 最速タイムはZenFone 4 Selfie Proの45秒00。平均タイムでも48秒97でリードし、3機種では間違いなく文字入力で強いスマホと言える。大画面で本体も大きいが入力しているとき気持ちよく、タップしてから文字が入力されるまでのレスポンスも1番。とてもスムーズに入力できる。

 2位も5.5型の大型端末であるMoto G5S Plus。最速タイムで50秒を切っている。本機も幅広なので、キーボード全体に指を届けるには指先に乗せるような不安定な持ち方になり、これがZenFoneとの差につながったか。入力レスポンスはZenFone同様良し。

 honor 9は肝心のレスポンスがいまひとつ。キーボードに触れたときわずかにブレーキがかかるような印象で、こちらの期待している入力速度よりほんの少し遅く感じる。他の2機種よりコンパクトなこともあって持ちやすさは1番なのだが、その割に指から遠い「あ」のボタンのフリックがうまくいかず、「い」を入力したいのに「あ」が入力されるという誤入力が少し気になった。


文字入力で意外な強さを見せた
ZenFone 4 Selfie Proを勝利機種に!

 ベンチマークではhonor 9、スクロールではMoto G5S Pro、文字入力でZenFone 4 Selfie Proとそれぞれ勝利機種が違い、結果だけを見れば引き分けにしてもおかしくない。

 だが大ぶりなMoto G5S Pro、ZenFone 4 Selfie Proが健闘し、特に文字入力で最速、平均タイムともに40秒台を出したZenFone 4 Selfie Proが意外性もあって強い印象を残した。今回はZenFone 4 Selfie Proをスピードチェック全体の勝利機種としたい。

 次回はいよいよ本命のテストであるカメラのチェック。デュアルカメラの実力を見たいところだ。