宅配便料金改定で分かった「一斉値上げ」で儲かる時代の到来写真はイメージです

ヤマト・佐川の値上げで
日本郵便が超多忙に

 日本郵便が、宅配便サービス「ゆうパック」の荷物が急増し、超多忙となっているようだ。ライバルのヤマト運輸と佐川急便がすでに値上げをしているのに対し、日本郵便が現段階で料金を据え置いている(今年3月に値上げの予定)ため、荷物がライバルから大量に流れ込んできているのだ。

 とはいえ、ヤマトや佐川の荷物が大幅に減っているかというと、そうでもなさそうだ。ヤマト運輸は10%以上の値上げをしたのにもかかわらず、荷物量の減少幅は10月が1.1%、11月が5.4%にとどまっている。

 つまり、業界全体としては荷物が増えているということ。3月に日本郵便が値上げをすれば、ヤマト運輸などから流れてきた荷物が元に戻る可能性もあり、結局3社が値上げをしても「荷物量は減らなかった」ということになるかもしれない。